株式会社シャローム 「超臨界二酸化炭素抽出装置」導入で素材の可能性の最大化を実現

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情報提供 : 株式会社シャローム

化粧品OEM シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置

化粧品は言わずと知れた、美のサポートアイテムだ。品質はもちろん、技術面の進化はとどまることを知らない。クオリティーファーストを標榜し、ワンストップで受託製造から販売サポートまで手掛ける株式会社シャローム。同社は業界に先駆け、自社工場に超高圧処理装置及び

超臨界二酸化炭素抽出装置

を導入、知見を蓄積している。素材の持つ可能性を高次元で引き出すことを実現し、化粧品や機能性食品造りの更なる進化を追求している。

シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置
シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置の拡散力と凝集力

安全性に加え、テクスチャーや機能性まで、昨今、化粧品に求められるハードルは上昇の一途をたどっている。製法の改善や新規素材の開発などでそうした需要に対応するのもひとつだが、同社が密かに磨き上げてきたのは、超臨界二酸化炭素抽出装置による、革新的な技術力だ。

二酸化炭素の臨界点、水の臨界点
 
※資料産業技術総合研究所

物質には固有の(気液)臨界点が存在し、圧力・熱を加えていくといずれその臨界点を超える。すると、液体と気体の境が消え両者の判別ができない状態になる。その状態、つまり超臨界流体では、液体と、気体の両者の性質の発現が可能であるということだ。特に臨界温度をわずかに超えた温度条件では、少しの圧力変化で密度が大きく変化するので、この特性を利用することで、圧力と温度の操作により、対象物質の超臨界流体への溶解度を変化させ、合目的な抽出を可能とすることができる。超臨界二酸化炭素は、このような操作を室温付近で具現化でき、その無毒・無害・安定という性質を加味すれば、天然素材の処理には最適な溶媒と言えよう。

シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置はなぜ革新的なのか?
超臨界二酸化炭素抽出装置の写真

超臨界二酸化炭素抽出装置では、二酸化炭素で超臨界流体抽出を行う。二酸化炭素の場合、臨界温度・圧力が約31度、約7.4MPaであり、室温付近の比較的低圧で超臨界状態になることが大きなメリットで、熱によるダメージが少なく、なにより条件によっては、有機溶媒を使用しない抽出もできるため、残存溶媒のリスクを低くすることが、可能になる(対象物の成分の混入は避けられない)。化粧品成分に応用する上で、この点は非常に都合がよく、革新的といえるポイントだ。

その優れたポテンシャルから、様々な分野でも活用されている超臨界二酸化炭素抽出装置だが、化粧品分野ではまだ、知見の少なさなどから一部でしか導入されていないのが実状だ。約5年前から名古屋大学とタッグを組んで研究を続け、その可能性にいち早く着目してきた同社。扱いが容易でない装置を自在に使いこなせる体制の構築は、その先見性と飽くなき技術力への探求心による賜物と言っていいだろう。

超臨界二酸化炭素抽出装置は、化粧品分野ではまだ一部でしか導入されていない。
素材のポテンシャルを最大限に引き出す超臨界二酸化炭素抽出装置
超臨界二酸化炭素抽出装置を活用して生まれたシャロームの素材(化粧品原料)

超臨界二酸化炭素抽出装置を活用することで、研究のプロセスで突き当たるひとつの壁を突破できる。複雑な構成物から特定物質を高い選択性を保持しながら抽出することができる同装置は、使い方次第で思いがけない新規素材の開発を実現する可能性を秘める。

生体膜を構成するリン脂質のひとつであるスフィンゴミエリン(SM)は、超臨界二酸化炭素抽出装置を活用して生まれた同社独自の素材(化粧品原料)。こうした素材開発はもちろん、既存素材に活用することで、ポテンシャルを高めることも可能であり、その応用範囲は限りない。従来のアプローチでは非常に困難であり、たどり着けない場合さえある。超臨界二酸化炭素抽出がいかに革新的科学の証明でもある。

超臨界二酸化炭素抽出がいかに革新的科学の証明

これまでの技術では、例えば油溶性有効成分を抽出する場合、アセトンやエーテルといった有機溶媒が必要だった。だが、超臨界二酸化炭素抽出装置では、それらを用いることなく対象物質の抽出が行える。臭いがネックの食品から、臭気成分だけを抽出することで、付加価値のある食品への転換という使い方もできる。バラから香気成分(アブソリュート・オイル)だけを抽出する場合でも、溶媒抽出による複数の工程を経る必要があったが、そうしたプロセスもショートカットでき、大気圧で気体である二酸化炭素は溶剤除去設備も不要でスリム化も可能となる点も見逃せない。

 
シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置の技術力の広く開放
シャロームの超臨界二酸化炭素抽出装置の研究ニーズを公募

同社では超臨界二酸化炭素抽出装置の他、超高圧処理装置2機(液体加圧2L、50L/100Mpa)に加え、超臨界微粒化装置も保有する。

超高圧処理装置では、深海10,000mの圧力に相当する100MPaを発生し、細菌の働きを制御・素材への浸漬効果促進・水の構造変化・熟成促進作用をもつ、それ以外にも様々な事象が確認されている。超高圧処理された素材から超臨界二酸化炭素流体装置にて特定有効成分が抽出可能、より付加価値の高い化粧品・機能性食品へも応用できる。

化粧品OEM シャロームの特徴
シャロームは、名古屋大学と共同研究で独自の超臨界技術を確立

名古屋大学と共同研究で独自の超臨界技術を確立

2つを組み合わせることで、これまでは難しかった素材開発をより柔軟に自在に行える。さらに同社は、超臨界二酸化炭素中でのナノ粒子生成法も確立している。同社オリジナルの超音波装置内蔵型・超臨界微粒化装置を利用し、前述のスフィンゴミエリンを、アルコールを使用せず安定したリポソーム化が行える。将来的には医薬品への応用を目標に課題に取り組んでおり、化粧品受託メーカーとして、付加価値の高い製品づくりを徹底追求。そのための体制づくりを着々と整備している。

受託メーカーとして、この最新技術を広く開放するスタンスの同社は、製品化を前にした研究受託を募る。既存素材のさらなる研究はもちろん、未知の素材開発など、超臨界二酸化炭素抽出装置を最大限に活用した製品開発を全面サポート。同装置のポテンシャルを最大化し、高付加価値な製品づくりをアシストする。もちろん、企画から製造・販売ノウハウを蓄積する同社だけに、そうした部分までサポートすることも可能だ。

超臨界二酸化炭素抽出装置の受託研究の仕組み

次世代のOEM企業として“売れる”モノづくりの実現を追求する同社。全員女性の営業部門は、商品コンセプト創出から販促提案までトータルでコーディネイトできるクライアントにとって頼もしい存在として厚い信頼を積み上げている。そうしたソフト面が充実する同社に、革新的開発を可能にする超臨界二酸化炭素抽出装置は、まさに鬼に金棒と言っていい。飽くなき技術力へのこだわりで成長を続ける同社は今後、さらなる上のステージを目指し、また一歩大きく踏み出した。

化粧品OEM シャローム 企業特集
超臨界二酸化炭素抽出装置 トピックス
シャロームの超臨界ナノ粒子製造装置

超音波内蔵型超臨界ナノ粒子製造装置の開発は、平成28年に開始。高い成果を収める。同年4月には、ナノ粒子の製造方法特許を取得。超臨界抽出装置で抽出した成分で、超臨界ナノ粒子製造装置による、一貫した実験を行うことが可能になった。

シャロームの超臨界ナノ粒子製造装置

「SDGs 持続可能な開発」を実現する活動の一環として、持続工学研究会に所属しております。持続工学研究会では「持続可能」を「枯渇しない人材と資源が活用できる事」とし、
(1)バイオマス・天然物や廃棄物といった未利用資源の高度利用と、
(2)それに資する高度技術を新たに開発し、
(3)その技術開発および実用化を支える共通技術と情報インフラの充実を促すと共に、
(4)地域振興のために積極的にコミュニティ間並びに国際交流を促すことを目的としています。

シャローム会社概要

【株式会社シャローム】

≪事業内容≫

  • ◎化粧品の受託製造
  • ◎医薬部外品の受託製造
  • ◎化粧品・医薬部外品の輸出入業務
  • ◎化学製品の製造・販売
  • ◎健康食品の受託

≪所在地≫

■本社・工場
〒401-0511
山梨県南都留郡忍野村忍草字立沢 3041-6
TEL:0555-84-4201
FAX:0555-84-4203
■東京オフィス
〒150-0034
東京都渋谷区代官山町8-13
代官山ハマダビル2F
TEL:03-5457-0711
FAX:03-5457-0712
■富士宮研究所
〒418-0067
静岡県富士宮市宮町8-17 
かぎや第2ビル
TEL:0544-29-6327
FAX:0544-29-6328

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株式会社シャローム研究開発部 渡辺 洋也 氏のiインタビュー
化粧品から食品まで幅広い応用範囲

超臨界は、物質に圧力・熱を加えていくことでその物質固有の臨界点を超えることで起きる、液体でもあり気体でもある両方の特長を持つ状態です。超臨界二酸化炭素抽出装置は、二酸化炭素をこの状態に到達させます。 超臨界二酸化炭素を用い、素材から有効成分を分離抽出することができます。二酸化炭素は比較的低温・低圧力で超臨界状態となりますので、素材に熱や圧力の過剰な影響を与えず有効成分の分離・抽出が可能です。また、人体に有害な有機溶媒を使用しないので、環境にもやさしいわけです。

さらに煩雑な手順を踏まずに特定物質を高い選択性にて抽出できることが大きなメリットです。化粧品成分の研究開発はもちろん、食品でもOKで、その応用範囲は幅広く、様々な要望に対応可能です。

超臨界技術については、名古屋大学と共同で研究し、2016年度より東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センターが主催する持続工学研究会※の会員にもなっています。
「SDGs 持続可能な開発」を実現する活動の一環として、バイオマス・天然物・廃棄物質資源などの総合利活用の実現を目標としながら、超臨界流体・超高圧技術を用いて、持続可能な社会構築に不可欠な資源、人材、地域の有効活用のため、持続工学研究会と共に開発を行っていきます。
超臨界技術はまだ、化粧品受託メーカーでは導入事例が少ないと思いますので、まずは研究からの受託でもご要望承ります。

株式会社シャローム研究開発部 渡辺 洋也 氏の写真

株式会社シャローム
研究開発部 渡辺 洋也 氏

 
株式会社シャローム
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町8-13
代官山ハマダビル2F
TEL : 03-5457-0711  FAX : 03-5457-0712
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