
きっかけは顧客からの「ある報告」だった。
元々は水素パック単体で提供していた店販アイテムを報告主が「ゼロGのエレクトロパックの上に水素パックを乗せてみた」ところ、劇的な変化が現れたという。
ゼロGはエステコスメのオリジナル商品でエステの店販メニューとして展開するアイテム。思いつきだったものの、2つのアイテムの融合が報告主にもたらした結果は想像以上だった。その効果を裏付けるべく、実際の写真も送られて来たことから、開発元は再現して検証。すると、ゼロGシートの電気的性質とマグネシウム水素の相乗効果により、肌のトーンや質感の向上が期待できることが判明する。
顧客の素朴な探求心に端を発し、エステコスメの機動力が生んだ美のコラボレーション――。地道に研究を重ねるだけでは到達が難しいが、長年の美容業界での経験で研ぎ澄まされた感覚があることでセンサーが反応し、新たなメニュー誕生を引き寄せた。
「うちのアイテムはどれもこだわりが詰まっています。妥協がないんです。だから組み合わせることで、思わぬ結果につながることがあっても不思議はありません。お客さんがわざわざ報告してくれるんだから、よほどのことですよ。」(エステコスメグループ石附保志代表)

理屈上も整合性がある。
マグネシウムは「ミネラルの王様」とも呼ばれ、人体に必須の成分。美容面でも重要な役割を果たしている。
具体的には、肌の保湿、くすみ対策、バリア機能の強化などが挙げられる。
特に注目すべきは、マグネシウムが肌の潤いを保つ「セラミド」の合成において重要な役割を担っている点だ。
マグネシウムが不足すると肌の弾力が低下し、乾燥やシワの原因となる。そのため、美容室でのケアに取り入れることで、根本的な肌質改善の提案が可能になる。また、抗炎症作用により肌トラブルの軽減も期待される。

そして水素だ。
市場には多くの水素関連商品があるが、真に効果を出す鍵は「マグネシウムの純度」と「形状」にあるという。
エステコスメのマグネシウムフレークは、99.95%という高純度。通常、マグネシウムは微細化しすぎると発火の危険性があり、輸入や取り扱いが難しい。だが、同社は特殊なルートと申請を経て、安全かつ反応効率の良いフレーク状での提供を実現した。
この高純度マグネシウムが水と反応することで、強力に水素を発生させる(反応式:Mg + 2H₂O → Mg(OH)₂ + H₂)。さらに、特殊なジェルを使用することで、マグネシウムが水に溶け切ってしまうのを防ぎ、パックとして肌に滞留させながら水素を発生させ続けることを可能にした。