
世界最古のバラのひとつ、ダマスクローズ。その美しさ、香りは多くの人々を魅了する。 天然原料として、香料、化粧品、食品などでも活用され、製品として、さまざまなシーンで人々の心と体を癒やす。 このダマスクローズに、天然原料・機能性原料のリーディングカンパニーとしてグローバル市場を牽引する「ロベルテ」が、培ったノウハウを惜しみなく注ぎ、開発した機能性原料が『Damasty』。 3つの天然抗酸化物を配合した、プレミアムな注目原料を詳しく紹介する。

ダマスクローズは、世界で最も古いバラの一つ。13世紀にペルシアから輸入され、現在では主にトルコ、ブルガリア、モロッコで栽培されている。
『Damasty』に使用されるダマスクローズは、同社所有のトルコの工場で加工されたもので、その量は年間約1000トンに及ぶ。
大量のダマスクローズは水蒸気蒸留で精油などに加工され、世界へ出荷されるが、実は『Damasty』に使用されているローズエキスは、生成の過程で発生するもので、本来は廃棄されていた。 いわば、ムダになる部分をアップサイクルし、付加価値の高い原料に生まれ変わったのが『Damasty』だ。

廃棄する部分といっても、高品質なダマスクローズのエキスをたっぷりと含んでいる。 そこに着眼し、天然原料を熟知する同社ならではのノウハウを注ぎ込み、ゆっくり、穏やかなプロセスを経ながら水抽出することで、ポリフェノールを豊富に含有するローズエキスとして再生することを実現した。
バラの色素をまとう、粉末の同原料には抗酸化成分が豊富に含まれていることが確認されている。このことは、その高い機能性とともに、天然原料を熟知するロベルテ社の、精緻で繊細な高い加工技術の証明にもなっている。

ダマスクローズのエッセンシャルオイルは高級香水の最も象徴的な要素の一つであり、香料、化粧品、医薬品、食品用途に用いられている。
また、生または乾燥した状態で食用花としても使用され、ジャム、インフュージョン、花弁の砂糖漬け、ラスエルハヌート(北アフリカの伝統的なミックススパイス)、ビスケットなどに加工される。
こうしたことからわかるように、ローズエキスは豊富な食経験もあり、ノベルフードではなく、原料としての安心感は十分といえる。
ダマスクローズの花弁には、ポリフェノールなどの抗酸化成分が豊富に含まれており、外界の有害物質による損傷から自身を守っている。
これらの成分は、花の美しさを守ると共に、環境ストレスに対する適応性と抵抗力を備える上で必須である。

上記のように一粒の『Damasty』には、140mgのローズエキスと、20mgのメロン果汁濃縮物、140mgのアセロラエキス50%が含まれている。

それぞれの役割は、高い抗酸化能を持つメロン果汁濃縮物が、活性酸素種が生まれる経路の上流で、その前駆体の無害化を担い、下流で、ローズエキスとアセロラエキスがフォローするイメージだ。 天然原料を熟知する同社だからこその、絶妙の原料選定であり、考え抜かれたバランス構成といえる。
『Damasty』は、成分ごとに計4回の臨床試験が行われ、その効果が実証されている。ローズエキス、SOD、そして『Damasty』での2回だ。

以下では、各実験について紹介する。
この試験では『Damasty』を象徴するローズエキスの抗酸化効果を調べた。結果は以下の通りだ。
PAOT®Skin は、皮膚の酸化ストレス状態を評価する電気化学的技法で、フリーラジカルを中和する皮膚の能力を測定する。


この試験では『Damasty』の抗酸化効果を調べた。
結果は以下の通り。

この試験では酸化マーカーである過酸化水素を皮膚の角質層で測定した。 プラセボ群に比較すると『Damasty』群で過酸化水素量が138%減少しており、『Damasty』の強力な抗酸化力が示された。

この試験では更に『Damasty』による次の美容効果についても検証した:
- ・肌の光沢:グロスメータで測定
- ・肌の均質性:クロマメータで測定
- ・メラニン:メラニン・インデックスで評価
- ・それに加え、写真撮影と自己評価も行った
ここでは肌の光沢の変化を示す:

【まとめ】
4つの臨床試験からわかるのは、『Damasty』が肌の抗酸化力を高め、酸化ストレスを軽減し、UVによる損傷から肌を保護し、色素沈着を軽減する効果が期待されるということ。
また、PAOT®Skin技法※による試験では、皮膚の抗酸化力が有意に向上することが示された。
さらに、ローズエキスとSODを組み合わせることで、酸化マーカーの過酸化水素(H2O2)が減少し、肌のラディアンス(輝き)とトーンの均質性が向上することも示された。
これらの結果から、『Damasty』が魅力ある肌づくりをサポートする要素を備えた機能性原料であると考えられる。
カプセル、錠剤、スティックのほか、グミなどの加工食品など、幅広い用途で活用が可能。バラの優雅なイメージを存分に活かすことで、マーケティング面でも一定の優位性を持った製品展開も考えられる。


PAOTは仏語で総抗酸化力を意味する。接触型電極により、皮膚組織表面で直接的に総抗酸化力を計測することが可能な技法。生体の抗酸化物の欠乏や、フリーラジカル(酸化物)の過剰を検出できる。
抗酸化能は日本では米農務省と国立老化研究所が開発したORAC値が知られるが、フランスではEIA(欧州抗酸化研究所)が開発した同技法をフランス抗酸化学会が推奨している。

農業大国のトルコは世界的なバラの生産地としても知られ、「トルコの花園」といわれるイスパルタ地区はその中心地となっている。ローズオイルの生産は世界の65%を占める。