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TOPページ > ハーブ・アロマコラム【第5回】国際植物療法協会 渋谷要子事務局長

ハーブ・アロマコラム


国際植物療法協会
渋谷要子事務局長

美と健康に携わる職務につき、大手エステティックサロン店長、エリアマネージャー経験後、リラクゼーションビジネスに携わるため、ベイエリアホテル内エステティック部のマネージャーを務める。代々木の健康イベント、トータルボディクリニックにて、イベント内のスキンチェックコーナーの企画からイベント管理を行う。その後、クリニックとの提携業務、都内ホテルにて、サービス及び企画開発にあたる。現在は健康産業の経験を活かし、国際植物療法協会にて事務局長の職務にあたる。自ら植物療法の普及活動に密接にかかわるため、各資格取得。動物用のブルトンシャンプー共同開発の企画担当、今後の日本における植物療法の確立のため、鍼灸の学校をはじめ、関連する企業と連携をとりながら活動を行っている。今後はドイツの自然療法や介護に役立つ植物療法、疾病の予防のための自己管理型の植物を用いたケア及びフィトテラピー関連商品の開発などを計画している。



国際植物療法協会 渋谷要子事務局長


ハーブやアロマセラピーの団体の交流で業界全体のクオリティアップを

植物療法(フィトテラピー)とは、人に対して何らかの有効な働きをする植物の特性を学び、有効かつ安全に日常生活に取り入れ、健康に役立てるという方法のことです。その起源は紀元前4000のメソポタミアに遡ります。はじめて治療として薬草を位置づけ体系立てたのはギリシャ時代の「医学の父」として知られるヒポクラテスだといわれています。彼は200種類もの薬草を駆使して処方を行っていました。そんな歴史的な背景からヨーロッパでは現在も「自然療法士」と呼ばれるスペシャリストが医療に近い位置づけで活躍し、カウンセリング及び指導にあたっています。

日本では江戸時代にも多くの薬師がおり、薬の処方をしていました。薬は動物を用いたもの、植物を用いたものといろいろありますが、薬草の栽培も盛んに行われていたようです。植物療法というと、聞きなれないものでわからないという方が多いですが、菖蒲湯やゆず湯につかるといった日常の健康への配慮も、言い換えれば植物療法といえるでしょう。日本は植物療法についてはまだまだ課題がのこっており、今後細かに体系化していくことも当協会の役割と考えております。

当協会は97年12月に設立されました。会長・副会長をはじめ関係者は医師や薬学その他、各分野の第一人者で構成されており植物療法の啓蒙・普及活動に努めています。以来「植物療法士」を育成し世に送り出してきました。日本では医師法・薬事法という法律がありますので、その中での植物療法士というものは整体等と同様に民間資格となりますが、今後、ハーブやアロマテラピーにかかわる業界全体で国家資格制度の確立を目指し国に対しても働きかけていく必要はあるでしょう。現在、統合医療を積極的に取り入れようとする流れがありますので、時間はかかるでしょうがそのような分野でも役立つことを目標にしています。

スクール形式で全国で開催されている授業は「ヘルス&ビューティー」「ホリスティック」さらにその上位のクラスに「植物療法師」があります。「ヘルス&ビューティー」は、エステティックサロンに勤務されて、職業柄アロマテラピーを使用したマッサージを行っているなど、技術を必要とされる方にお勧めのコースです。一方「ホリスティックコース」はやや理論を中心にした内容になっており、ハーブショップなどに勤務される方や、ハーブのスペシャリストとして仕事をされる方を対象にしています。

また、最高位の資格である「植物療法師」は、一通りの受講を終えられた方が目指すことができる資格です。当協会のカリキュラムの特徴は、皮膚科学、解剖生理学、心理学、薬理学など多彩な分野からのアプローチを行っています。石鹸をつくるなどの、クラフト(趣味)的なことは、今のところ行っておりません。他のスクールと比較するとしたら、教育の焦点の部分に差があるのではないでしょうか。

また、各植物を使用する上での、禁忌の事項も教育することを忘れていません。例えば、妊産婦にたいして注意して用いる必要のある植物や、血圧の高い人に好ましくない植物、などといったように植物のマイナスの面も、教育しています。 現在当協会の会員数は500名余ですが、最高位の資格は21人(2006年8月現在)のみとなります。

協会では、一般の人を対象にした各短期講座も開講しています。ハーブが一般的になることで、一方事故も報告されています。例として、アロマテラピーエッセンシャルオイルを飲用し、事故となったケ−スやペットにアロマテラピーを施して嗅覚を傷つけてしまったなど、使用方法をまちがえれば、事故となるケースもあります。フィトンチッドなどもよい面ばかりが紹介されている傾向がありますが、過度な量では種類によっては小動物や虫などは死んでしまます。また、同様に「カモミールを飲むと寝つきがよくなる」「エキナセアで免疫力が上がる」など、良い面ばかりが強調され、いつ、誰が、何の目的でそれを使用するのか、という部分が少々欠けているのではないかと、感じることもあります。ここが欠けてしまうと、キク科にアレルギーを持つ人にも、このハーブを平気で勧めてしまうこともあるのです。「○○が良い」とひとたびTVで紹介されると、陳列棚からその商品が勢いよく売り切れてしまうのが、今の日本の状況ですが、ハーブを扱う業界の人間が、メリットだけでなく、デメリットも多くのユーザーに対して明示し、安全に使用できる環境を構築していくことが大事なのではないでしょうか。ゆえに、プロフェッショナルを目指す人はバランスの取れた知識と、多彩な経験が必要となります。

同様に、ハーブティーなどで扱われる植物が、どのような環境で育てられたのか、原産国・生産者・栽培方法などにも目を向けなければなりません。植物療法士(フォトテラピスト)は、まぎれもなく人の健康産業にかかわっているわけですから、食品と同様に、自分たちが扱うものを厳しい目でチェックする義務があるでしょう。

当協会では教材として使用するものについても、品質・安全性を重要視しています。フランス政府認証のプロフィダイエ社のもの、ドイツレホルム研究会が推奨するものなどを中心に厳選して紹介をしています。このような国のライセンスがついたものは、土壌の状態〜収穫までの安全基準を保障するもので、1年に1回ごとにライセンスを更新するという厳しいものであるからこそ、信頼がおけるのです。

ハーブやアロマテラピーの研究は、進んできたとはいえ、まだまだ科学的に解明されていないことが多くあります。当協会でもエビデンスと経験の両方を重視し、今後の植物療法の発展へ結びつけていきたいと考えております。そのためにも、目的の近い各団体で、積極的に情報交換を行い業界全体のクオリティを引き上げていかなければならないと思います。

病気の予防の位置づけで、植物療法の安全性が確立されてくれば、人々に健康に大いに役立つものになるでしょう。医師からも、統合医療に関心を向けられ、各専門家の経験と知識を活用したいという声をいただくようになりました。

このような時代の流れ融合する形で、医業のサポートとなるような位置ずけで植物療法に携わる者が国からきちんと認可を受け、社会に役立つことが理想だと思います。 職業を確立させるメリットだけではなく、結果的に多くの消費者の安全性を確保することにもなります。

小子化・高齢化社会・健康保険問題と、国家および私たちが抱える問題は山積みです。 個々がまず自分の健康管理を自らで積極的に行える環境を作っていくことが大切です。正しい植物療法を学べる機会が増えれば、私たちの抱える問題も少しずつ解決できる日がくるのではないでしょうか。







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