化粧品で使われるナノの元祖企業から探る ナノ特集 【健康美容EXPO】

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“元祖ナノ企業”から探る「ナノ」のすごさ特集

化粧品のキーワードとしてすっかり認知された「ナノ」。一般的に名が知られるようにな
ったのは10年ほど前ともいわれるが、そのずっと前から「ナノ」を研究し、製品づくりに
も取り入れてきた企業がある。化粧品・医薬部外品の企画開発から製造販売までを
受託する(株)ビーエス・ラボだ。同社は、そのカギを握る「超高圧乳化技術」を20年以上
に渡り、活用、追及してきた。磨き上げられた“元祖ナノ技術”のすごさに迫る――。

化粧品業界で導入進む「ナノ」

いまでこそ、化粧品業界、さらには一般ユーザーにも認知される「ナノ」。そもそもは基礎となる単位の十億分の一の量のことである(1ナノメートルは1メートルの10億分の1の長さのこと)。化粧品業界では、成分をより小さくすることで肌への浸透力(肌なじみ)がアップするとして、注目を集めている。例えば化粧水やクリームなどでは、乳化する際に高圧をかけることにより、乳化粒子をナノレベルにまで細かくする。日進月歩の進化を遂げる化粧品関連技術においても10年ほど前から導入が進み、現在では様々な形で、応用されている。

「もともとはナノということを意識して導入したわけではない」。(株)ビーエス・ラボの担当者は、当時をそう振り返る。化粧品や医薬部外品のOEM受託企業として、そのクオリティの高さが定評の同社。20年以上も前から「ナノ」技術に目をつけていたその先見性には、脱帽だが、「あくまでも成分と処方のバランスの中で、最もその良さが引き出される形を追求した結果」が、「ナノ」だったという。徹底して品質にこだわる同社にとっては、製品クオリティ並びに魅力向上につながる「ナノ」にいち早くたどり着いたものあくまで自然の流れだったようだ。

高圧乳化の一例(エマルション製剤の乳化粒子の状態) ホモミキサー攪拌乳化、粒子が大きく不均一 超高圧乳化、粒子が細かく均一

化粧品製造における「ナノテクノロジー」は、簡単にいえば、成分を高圧で処理することで可能となる。その点では、後発であっても、高圧の乳化マシンを導入すれば、理屈上ナノ化は実現できる。しかし、その微少さに比例するように、その扱いには繊細さが必要で、なにより実績や経験が要求される。形として「ナノ」を作り出せても、品質や安定性までは容易にはコントロールできない。だからこそ、担当者は「マシンを使いこなすノウハウ、実績ではどこにも負けません」と“元祖企業”として胸を張る。

ナノのカギを握る超高圧乳化技術とは

ナノの超高圧乳化装置のしくみ、シェアー(せん断力)攪拌力あるいは機械壁面との摩擦による インパクト(衝撃力)機械壁面とあるいは粒子同士の衝突による キャビテーション(減圧力)加えられた圧力から、急激に解放される力による

20年以上におよぶナノテクノロジー追求で積み重ねたノウハウにより、同社ではクリームや乳液などの製造の際、通常の乳化釜による乳化に比べ、界面活性剤などのつなぎ成分を極力減らした乳化を可能にする。さらに処方によっては、まるごと美容成分で乳化、ということも考えられるという。そうしたことから同社では、同技術により、「商品に付加価値をつけやすい」と提案する。業界におけるナノテクノロジーの“元祖”といえる同社は、研究室に超高圧乳化機を3台、工場に超高圧乳化機の生産機を3台導入。工場の3台の内の2台は処理能力の高い大型機で、日本には3台しか導入されていないとされる。同社が大型機を“独占”する理由のひとつとして、マシンが大型化するほど、乳化における成分の安定性や品質維持、製造操作、メンテナンスなどが難しくなることがある。使いこなすには、充分なデータに裏打ちされた処方、さらに微妙な操作が必要なためで、充実の設備体制は“元祖企業”ゆえの結果といえる。

使用する水までナノレベルを追求

化粧品の製造及び処理に使用する「水」のイメージ同社の超高圧乳化技術を説明する上で、外せないポイントがもうひとつある。化粧品の製造及び処理に使用する「水」だ。マシン内部の洗浄や処理過程で同社が使用する水は、「超純水」。これは、7ナノメートルのフィルターを使用し、極限まで不純物を取り除いた水で、医薬品の注射レベル。超高圧乳化技術を導入する企業でも、その維持管理が極めて大変なことから、施設で使用する水は、ほとんどがその手前の「純水レベル」にとどまっているという。 安全性、品質の追求を徹底し、豊富な実績のもとに高レベルの製品づくりを実現する同社のクライアントには、製薬企業も多い。同社は今後、積み重ねてきた超高圧乳化のノウハウをさらに磨き上げるとともに有効性も視野に入れたエビデンスの充実も積極的に図り、新規企業には相談から、既存企業にはより付加価値のある製品づくりを提案、ナノの元祖企業として、「ホンモノの製品づくり」を追及しながら、さらなる躍進を目指す。

ナノトピックス

大きさを表す単位

「ナノ」とは10-9を示すSI単位の接頭語で、記号nで表し、1nm(ナノメートル)は10億分の1mとなる。これは1mmの1/1000である1μm(マイクロメートル)の更に1/1000の長さであり、原子・分子レベルの大きさを表す単位と言える。地球の大きさ(直径約12,000km)に対し、ビー玉や真珠(直径約1cm)の大きさが約10億分の1

ナノテクノロジーによる新技術

ナノカプセルの図

上記は、ナノ粒子の図。この粒子の直径は、約50ナノメートル。細胞と細胞の間隙は約70ナノメートルといわれており、細胞間隙よりも細かいことがわかります。

企業情報

株式会社 ビーエス・ラボ
(BS Lab.CO.,Ltd)

代表者 : 竹内 道生
設立 : 1995年7月
【 東京事務所 】
〒104-0061
東京都中央区銀座5丁目15-8
時事通信ビル9階
TEL : 03-3542-3933
事業内容 : 医薬部外品・化粧品の企画・製造販売
交通 : 都営地下鉄 東銀座駅

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