管理医療機器/特定保守管理医療機器 認証番号:218AIBZX00070000
「ガス輸送時間自動補償機構」とは....
VO2(酸素摂取量)とVCO2(炭酸ガス排出量)は、フロー(流速)とガス濃度の変化をリアルタイムで乗算・積分して求めるため、フロー、O2濃度、及びCO2濃度の3因子の時間軸は同一であることが条件となります。ここで、これら3因子のそれぞれを計測するセンサの反応速度が異なるためこれらの時間軸を同一時間軸に補償する必要があります。通常フローはリアルタイム信号であり、O2/CO2濃度測定はサンプルチューブを経由してセンサへ導入されるためその信号に遅れが生じます。一般にこれを補償する方法としては検査前の校正時に補償値を算定し、ガス濃度信号に合わせてフロー信号を遅らせて処理します。これらの処理は安静時をベースに補償するため、運動中に呼吸の状態が変化しても固定値となり処理されています。Cpex-1はこの問題を解決するために「ガス輸送時間補償機構」を採用し、測定中常に呼吸毎(ブレス・バイ・ブレス)にフローとガス濃度の変動を常に監視し、フローのゼロ・クロス点(流量方向が呼気から吸気に切り替わる点)とO2濃度とCO2濃度の呼気終末点が合致するように自動補正を行ない、信頼性の高い測定を可能にしました。
【測定分野】
◆メディカル分野
心疾患 / 呼吸器疾患の診断 / 重症度分類 / 治療効果判定 / 心臓リハビリテーション / 呼吸器リハビリテーション /
生活習慣病などの運動処方 / ICU・CCUなどのスタティックな分野
◆一般対象
健康増進 / 一般健康人からアスリートまでの心肺機能評価 / 一般的トレーニング強度の決定
◆栄養学分野
基礎代謝測定 / エネルギー代謝測定
【測定画面】
◆測定中でも、「測定項目」とその「レンジ」を希望に応じていつでも任意に変更できます。
◆測定開始前にテスト測定(プレ・メジャメント)ができ、その結果によって必要に応じて再校正を直ちに行えますので、確実な精度で本番測定がスタートできます。
◆サブ画面ではV-Slope、TV-RR、VE-VCO2の経時的変化がリアルタイムでモニターでき、ATポイント経過など参考になる情報が測定中にビジュアルに確認できます。
◆O2濃度、CO2濃度、及びフロー値がリアルタイムでサブ画面としてアナログモニターができます。(オプション)
【解析画面】
◆AT値自動決定支援アルゴリズムの搭載で、V-slope法、VE-VCO2法、VE-VO2法の3種類でAT値を自動決定できます。
◆時定数の決定が実測値より詳細・確実に決定できます。
◆RC値が自動決定できます。
◆自動決定された各種解析値は、測定者のノウハウを元にマニュアルで修正決定できます。