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モテ色パッケージ講座
ユニバーサルデザインの色彩と容器戦略

私たちが普段見ている「色」。
果たして万人の目に同じように写っているのでしょうか?
人間の目の網膜には3種類の錐体細胞があり、それぞれ赤、緑、青を感じる視物質を持っています。このうちのどれかの機能が損なわれていると色の識別が困難になる…つまり「色覚障害」になります。

緑地の容器・パッケージに赤のフォントで字を書いた製品を売り出したとします。
緑は「モテ色パッケージ講座」でこれまでに述べた通り、「リラックス効果、安全性」などを連想させる色。
ですが、色覚障害者の多くは「赤と緑」の識別が苦手のようです。
制作者が「緑」の容器パッケージにしたとしても色覚障害者からは茶色に見え、赤いフォントも目立たなくなります。
せっかく色彩的に戦略を立てても、見えにくいのであればその戦略は無意味になりますね。
色覚障害を持っていない方でも年齢とともに色覚の機能は低下します。
特に製品イメージに左右されやすい美容・食品パッケージを作るにあたって、「カラーユニバーサルデザイン」は大きな戦略の一つといえるでしょう。
健常な方だけでなく、色覚に障害をお持ちの方へも配慮することで、
全ての人に分かりやすく情報を伝えることが可能になるだけでなく、製品の認知度の向上も図れます。

 

ユニバーサルデザイン

 

 

 

この容器・パッケージ‥色覚障害があるとどう見える?

冒頭でも述べた通り、色覚障害を持つ方にとって「赤と緑」の認識 は困難です。
色覚異常を持つ方の中で大多数を占めるのが「赤緑色盲」(第1〜第2色盲)です。
●「赤緑色盲」の方は濃い赤はほとんど黒に見えます。
強調によく使われる赤色は黒と区別がつきません。
●ある特定の色に赤、または緑を加えた色が区別しにくくなります。
「紫と青」、「緑と茶色」、「赤と茶色」、「水色とピンク」など。また、「灰色と淡い水色、薄緑」など、彩度の高い色に比べ、彩度の低い色ではさらに識別が難しくなります。
●赤と緑の一方の視物質がない分だけ色の識別において青視物質に依存する度合いが高いので、青色への感度はむしろ高い面があります。赤と緑、黄色と黄緑はほとんど同じ色に見えますが、緑と青緑は全然違う色に見えます。
●大半の色が区別できるため、区別できないところにさらに色が分けられているとは考えない傾向にあります。つまり同化して見えてしまい、色分けに気づかない面があります。
●赤が沈み、青が明るく見える傾向にあります。

「赤緑色盲」の他に、黄〜青の波長域での色の差を識別しにくいのが「青黄色盲」です。
青と緑の区別が困難な「青黄色盲」、の方は色覚障害がない方の色の感じ方に比較的近いものになります。

色覚障害のある方の色の見え方

 

 

 

 

 

 

こんな色の組み合わせは見分けにくい!?

また、「赤緑色盲」「青黄色盲」関係なく色覚障害を持つ方にとって識別が困難なのが細いフォント(字体)の色です。
例えば、黒地に細い青色の字を乗せると読みにくくなります。
淡い色同士の識別も困難となるので色彩の組み合わせにも注意が必要です。
色覚障害を持つ方が「赤と緑」の識別が困難であることは知られていますが、「水色とピンク」の識別も実は困難です。
近頃、視覚にやさしい淡い色の組み合わせが好まれていますが、色覚障害を持つ方のためにも、工夫が必要です。

容器・パッケージのみでなく、web、誌面上でも同じ事が言えますが、使用する色はなるべく3つか4つ程度に絞り、2色ならば「明るい色と暗い色」3色ならば「明るい色、暗い色、中間の色」4色ならば「交互に明るい色と暗い色」…のように組み合わせると、見分けがつきやすくなります。
ただし、彩度の高い緑や黄緑は印刷可能な色域(ギャマット)を超えるため、画面では明るく表示されても印刷すると暗くなってしまうので、注意が必要です。

右に色覚障害を持つ方が見分けにくい配色の例を示します。

 

こんな色の組み合わせは見分けにくい!?

容器・パッケージ、すべての人に見やすく、読みやすく

フォント(字体)を誰もが見やすいように工夫する事も必要です。
例えば、緑や青の地の上に文字をのせる場合、色の組み合わせやフォントの太さ、文字を白フチにする、ゴシック系の太い書体を使用するなどの工夫により目立つ様になります。

また、色を組あわせて見せる場合、どう工夫すれば万人に見やすいのかを考えましょう。
・赤は第1色盲の人に見やすいように朱赤にします。
・黄色と緑の間の黄緑系統の色は、赤緑色盲の人には黄色やオレンジと見分けがつきませんので使用しません。
・緑は赤や茶色と間違えないように青みの強いものを選びます。
・紫は青に近いと区別ができないので、なるべく赤に寄ったものを選びます。
・朱赤から黄色の間では明度値が異なる3色(赤、オレンジ、黄色)を配分します。
・青系では明度値が異なる水色と青を配分します。
・緑を中心として対象となる赤側(暖色系)と青側(寒色系)の色を交互に組み合わせると、見分けやすくなります。

見え方のシュミレーション

 

 

カラーユニバーサルデザインで大切なことは「色覚障害を持つ方は男性の20人に1人の割合」と「20人中19人は通常の識別ができる」ということを忘れずに、全ての人に読みやすくすることです。
そうすることによって製品のブランド力アップに繋げることができます。

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