グロビンペプチド(グロビン蛋白分解物、GP)には中性脂肪の上昇を抑える作用に加えて
血糖低下作用や血圧低下作用のあることを見出しました。
≪グロビンペプチドの概要≫
1989年、各種食品蛋白質を酵素分解して得た蛋白加水分解物をスクリーニングし、グロビンペプチドにもっとも強い中性脂肪低下作用のあることを見出し、この活性ペプチドは、バリン-バリン-チロシン-プロリン(VVYP)のテトラペプチドであることが分かりました。
現在もグロビンペプチドの生理活性作用について研究を継続していますが、そのなかでも抗糖尿病効果については作用機序が解明されつつあります。また高血圧に対する効果も臨床試験やSHR(自然発症高血圧ラット)を用いた実験で確認されました。
既に、食事性肥満における内臓脂肪の蓄積をグロビンペプチドが予防することは報告しております。これらの効果からメタボリックシンドロームの予防・治療に利用できる食品素材とまでになりました。
≪実験のきっかけは、「ブタがやせた」ことでした≫
飼料添加物として開発中の蛋白加水分解物を摂取させると、ブタはやせてしまいました。
本来の目的からは失敗の実験でしたが、逆転の発想から現在のグロビンペプチドが誕生しました。
このグロビンペプチドを含めた蛋白加水分解物の中性脂肪低下作用については国際特許を取得しており、
1998年にはグロビンペプチド(グロビン蛋白分解物)を関与成分とする特定保健用食品「ナップルドリンク」の
表示許可を得るまでになりました。
≪グロビンペプチドの効果≫
■ 生活習慣病
・ 脂肪摂取量と高脂血症
・ 食事による脂肪の蓄積
・ 境界域、いわゆる病人予備軍とは
・ メタボリックシンドローム
■ 基礎研究
・ 中性脂肪の上昇を抑制する
・ 膵リパーゼを阻害する
・ 脂質代謝酵素(HTGL, LPL)を活性化する
・ インスリンの分泌を亢進する
・ 脂肪酸の分解(ペルオキシゾーム)を活性化する
・ 脂肪酸の分解(β酸化)を高める
・ 脂肪細胞の分化、巨大化を抑制する
・ 内臓脂肪の蓄積を抑制する
・ 血糖の上昇を抑制する
・ 空腹時血糖を低下させる
・ 高血圧を下げる
■ 臨床研究
・ 食後の中性脂肪の上昇を抑える
・ 空腹時の中性脂肪レベルを低下させる
・ 体脂肪を減少する
・ 中性脂肪を下げ、血液の流動性を改善する
・ コレステロールのリバウンド現象を抑える
・ 中性脂肪や血糖のリバウンド現象を抑える
・ 軽度高血圧症の血圧を改善する
※詳細はお問合せ下さい。
≪特許≫
脂質代謝改善剤 特許第2069032号
脂肪細胞分化抑制ペプチド及び当該ペプチドを有効成分とする脂肪細胞分化抑制剤 第3312944号
血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド及び当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤 特許第2800877号
血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド及び当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤 No2805194
脂質代謝改善剤 No3108675
▲実験のきっかけ、は「ブタがやせた」ことでした
▲グロビンペプチドは、食後の中性脂肪の上昇を抑制します
▲中性脂肪を下げ、血液の流動性も改善します