喘息症状を改善するために一般的に処方されるステロイド薬は、就学前児童のウイルス性喘鳴(ぜんめい)の軽減には有用でないことが、2つの研究によって示唆された。
英ロンドン大学クイーンメアリーQueen Mary校小児呼吸器・環境医学教授のJonathan Grigg博士らの研究では、経口プレドニゾロンの使用について検討。ウイルス性喘鳴を有する生後10~60カ月の幼児700人を、年齢に応じてプレドニゾロン10~20mgを5日間経口投与する群、またはプラセボ投与群のいずれかに無作為に割り付けた。
その結果、入院期間や追加投薬の必要性などの評価項目で、2群間に有意差は認められなかった。Grigg氏は「今回の研究は、経口ステロイドの短期投与が、少なくとも軽度からやや重度の喘鳴発作を認めた小児に臨床的便益をもたらさないことを示すものである。ただし、医師はケースバイケースで、特に重度の発作では経口ステロイドを処方することがある」という。
カナダの医師らによる研究では、1~6歳の小児129人を、プロピオン酸フルチカゾン750μg(高用量)の1日2回投与群またはプラセボ投与群のいずれかに無作為に割り付けた。プロピオン酸フルチカゾンは喘息患者の予防薬として用いられることの多い吸入ステロイド薬。上気道感染時に投与し、最大10日間の継続投与を求めた。研究期間は6~12カ月。
その結果、予防的使用によりレスキュー薬の使用が低減し、わずかな便益が認められたが、身長と体重の増加が少ないなどの副作用を上回るものではなかった。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」1月22日号に掲載された。(HealthDay News 1月21日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=623315
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