活動的で、細かいことにあまりこだわらない外向的な高齢者では、認知症の発現率が低いことが、性格とアルツハイマー病の発症率との関連性を検討したスウェーデンの研究で明らかになった。
カロリンスカKarolinska研究所(ストックホルム)のHui-Xin Wang氏らは、認知症でない高齢者506人を対象に、性格特性(personality trait)とライフスタイルについて尋ね、社交性とストレスに対する姿勢を評価した。6年後に144人に認知症が認められた。
Wang氏によると、穏やかでのんびりした人は、活発な社会生活を送っているかどうかにかかわらず、高度に神経質な人に比べて認知症の発現率が50%低かった。また、穏やかでかつ外向的であり、活発な社会生活を送っている人も発現率は50%低かった。神経質でない高齢者のほうが穏やかで自己満足度が高く、また外向的なほうがより活動的で楽観的であった。
Wang氏は「活動的な生活を送る、さまざまなレジャー活動を行う、社会的ネットワークを充実させるなど、ライフスタイルを変化させることで認知症が予防できる」と述べる一方で、「幸せを感じている人では認知症の発現率が低いのかどうか、あるいは症状が特定される前にアルツハイマー病が健康な状態にすでに影響を及ぼしているのかどうかについてはさらなる研究が必要である」としている。
米国では現在、240~450万人がアルツハイマー病は罹患しているといわれ、有効な治療を行うか、予防ができなければ、人口の高齢化に伴いその数は著しく増加することになる。
米アルツハイマー病協会のWilliam H. Thies氏は「一つ明らかな点は、病理学的にみてアルツハイマー病は、症状が現れるよりもはるか以前に病気が始まっていること。我々に求められているのは、疾患リスクを低減し、発症を増やさないために、修正可能な危険因子(リスクファクター)を見つけ出すことである」と述べている。研究結果は、医学誌「Neurology(神経学)」1月20日に掲載された。(HealthDay News 1月19日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=623207
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