1日5時間以上テレビ(TV)を見ている10代の若者は、成人後にファストフード嗜好(しこう)になりやすいとの研究結果が、医学誌「International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity(行動栄養学・身体活動)」オンライン版で1月30日報告された。
米ミネソタ大学(ミネアポリス)運動生理学助教授のDaheia Barr-Anderson氏らは、中学生564人と高校生1,366人のデータを収集。1日あたりのTV視聴時間と5年後の食生活を検討した。その結果、1日5時間以上TVを見ていた高校生は、5年後、果物や野菜、全粒穀物、カルシウムの豊富な食品はあまり摂らず、スナックや揚げ物、甘味飲料、トランス脂肪酸を含む食品を多く摂取していた。
Barr-Anderson氏は「ファストフードレストラン、スナックやその他の不健康な食品のコマーシャル(CM)を見る時間が長すぎることが関与している。TVを見ながらの食事は、CMで見る食品を摂取する可能性を高める。子どもの食生活を健康的にするには、親がTVを見る時間を制限し、健康的な食習慣を身につけさせることが必要。TVは1日2時間以内にすべきである」という。
米ワシントン大学(シアトル)小児健康研究所助教授のFrederick J. Zimmerman氏は「今回の研究で、TVの見過ぎ、特に食品CMの見過ぎは子どもの食事に影響を及ぼすことが判明した。また、TVを見る時間が長い思春期の若者の1日のカロリー摂取量は、適度な時間しか見ない若者に比べて、約200カロリー多いことが示唆された」と述べている。
米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部准教授のKimberly M. Thompson氏は「今回の研究は、子どもも親もTVの前に座って過ごす時間を減らす努力をすべきことを示す明らかな証拠。研究からは、ジャンクフードのCMと“カウチポテト(四六時中TVの前に座り間食すること)”的ライフスタイルのどちらが、あるいは両方が悪い食生活の原因となっているのかは明らかではない。いずれにせよ、食事中はTVを見ないなど家庭内でのルールづくりが必要である」としている。(HealthDay News 1月30日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=623588
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