特別な訓練を受け、資格を持った療法士によるマッサージ療法が、進行癌(がん)に立ち向かっている患者の疼痛や抑うつ気分を、短期間ではあるものの軽減させることが、新しい研究によって明らかにされた。
米コロラド大学(デンバー)医学部内科准教授のJean Kutner博士は、進行癌を有する成人患者380人を対象に、抗腫瘍マッサージの訓練を受け、6カ月以上の抗癌マッサージの経験のある資格を持った療法士によって行われるマッサージ療法が、療法士が特定の部位10カ所に3分間両手を当てるシンプルタッチに比べて、有益かどうかを検討した。
被験者全員に中等度以上の疼痛が認められ、大多数がホスピスケアを受けていた。癌の種類は、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸直腸癌、前立腺癌であった。約半数の被験者にマッサージ療法を1回以上、残り半数にシンプルタッチを実施し、各セッションの前後および3週間後に、疼痛と気分について患者に尋ね、スコア評価した。
その結果、治療セッション直後において、マッサージ群では気分スコアが平均1.58ポイント上昇、疼痛スコアは1.87ポイント低下したのに対し、シンプルタッチ群ではそれぞれ0.97ポイント上昇、0.97ポイント低下であった。ただし、3週間後には、統計学的に有意な持続的な変化はみられなかった。
Kutner氏は「週単位ではグループ間での効果の違いは認められなかったが、セッション直後は、マッサージ群のほうが気分や疼痛に対して効果的であった」と述べるとともに、マッサージ療法は非常に安全だが、試みる場合には資格を持つ療法士を探すことを勧めている。研究は、米医学誌「Annals of Internal Medicine(内科学)」9月16日号に掲載された。(HealthDay News 9月16日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=619360
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