癌(がん)患者の61%は、祈りやリラクセーション、瞑想、マッサージなどの補完療法(complementary therapies)を利用していることが、米国癌協会(ACS)の研究者らによって示され、米医学誌「Cancer(癌)」9月1日号で報告された。
研究共著者であるACSのTed Gansler博士は「癌生存者は補完療法に多大な時間と費用を費やし、注意を払っており、どのような種類の補完療法が、腫瘍の縮小や寿命の延長だけでなく、症状軽減や生活の質(QOL)向上に有用かを明らかにすることが重要である」という。今回の研究で、同氏らは、ACSの「癌生存者に関する研究-I」の参加者4,139人を対象に、データを収集し、分析を行った。
癌と診断された10~24カ月後にインタビューを行った結果、癌生存者による補完療法の利用は非常に一般的で、61.4%が祈り、44.3%がリラクセーション法、42.4%が信仰/心霊療法、40.1%がビタミンなどの栄養サプリメント、15%が瞑想、11.3%が宗教的カウンセリング、11.2%がマッサージ、9.7%が支援グループを利用していた。ただし、それ以外は少なく、催眠療法は0.4%のみ、バイオフィードバック療法が1%、指圧療法または鍼(はり)治療が1.2%であった。
すべてのタイプの補完療法において、男性に比べ女性の利用が多く、また、一般的には、若くて教養のある裕福な患者、進行癌患者の利用率が高かった。ただし、女性でも理由は不明だが、乳癌と卵巣癌の生存者は子宮癌の生存者よりもよく利用していた。
ここ数年間に補完療法に関する科学的研究が増えているものの、同療法の有効性にはまだ不明点が多く、それらを評価する研究が必要とされている。
代替医療の専門家である米ハーバード大学(ボストン)医学部のHarold Burstein博士は「今回の研究は、癌患者が標準的な治療に並行して、各種の代替療法や補完療法を積極的に追い求めることを確認したものであり、その動機を探る価値はある」と述べている。(HealthDay News 8月4日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=618121
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