乳房CTスキャンには、苦痛を伴う従来のマンモグラフィ(乳房X線撮影)に比べていくつかの利点があり、将来、より快適な代替法となる可能性のあることが、米ヒューストンで開催された米国医学物理学会(AAPM)年次集会で発表された。
このCTによる乳房検査では、スキャナーが乳房の周囲を回転し、乳房の3次元画像を作成するが、総照射線量は従来のマンモグラフィと同程度であるという。ただし、マンモグラフィのようにプレートで乳房を圧迫することはなく、特殊な台の上にうつ伏せになり、台の穴の開いた部分から乳房を片方ずつ垂らした状態で撮像する。
米カリフォルニア大学デイビス医療センター(サクラメント)放射線医学のJohn Boone氏らによる今回の研究は、160人の女性を対象に、乳房CTスキャンによるスクリーニングを実施したもの。乳癌(がん)は、マンモグラム(乳房X線像)などの画像では、腫瘤病変、もしくは腫瘍の始まりである微小石灰化像として検出される。
Boone氏は「腫瘤病変については、乳房CTスキャンのほうが優れているが、微小石灰化の検出についてはまだマンモグラフィのほうが優れている印象をもっている」という。同氏らは、このスキャナーに腫瘍の代謝活性を追跡できる陽電子断層撮影法(PET)スキャナーを組み込んだ別の装置の研究も開始しており、乳房CTスキャンは3~5年以内に広く利用されるようになると予測している。
米国癌協会(ACS)のRobert Smith氏は「この技術はまだ実験段階。この方法の魅力の1つは患者の快適さであるが、乳房の画像診断に役立てるには、マンモグラフィと同程度に正確に乳癌を検出できることが必要であり、偽陽性(false positive)の比率が高くてはいけない」と述べている。(HealthDay News 8月1日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=618031
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