家庭で血圧をモニターリングし、測定結果をウェブ経由で薬剤師に報告する血圧管理システムは、標準的な高血圧症の血圧管理よりも正常な血圧維持に有用であるとの研究結果が、米国医師会誌「JAMA」6月25日号で報告された。
高血圧症は約3人に1人にみられる一般的な疾患だが、血圧をコントロールしている患者は約3分の1に過ぎない。家庭での血圧モニターリングの有用性に着目した米グループヘルス健康研究センターGroup Health Center for Health Studies(シアトル)のBeverly Green博士らは、高血圧の管理方法を患者に教えるウェブベースのトレーニングシステムを考案し、患者に家庭血圧モニターの使用方法を教えた。
研究では、25~75歳の高血圧症患者約800人を対象に、トレーニングを受けて家庭で血圧をモニターリングし、測定値を医師に報告する群、“段階的”な薬物療法による高血圧管理のトレーニングを受けた薬剤師に報告する群、または、家庭でのモニターリングは行わず、医師とともに血圧管理を行う標準治療群のいずれかに無作為に割り付け、評価した。
家庭での血圧測定は週2回以上、毎回2回測定し、収縮期(最大)血圧135/拡張期(最小)血圧85mmHgを目標値とした。大多数が1年の追跡調査を完了し、標準治療群の31%、家庭モニターリング群の36%が140/90mm/Hg未満の血圧管理に成功。ウェブ経由で薬剤師の指導を受けた群の成功率は56%で最も高かった。Green氏は「薬剤師の指導で投与量の変更が早まるか、薬剤追加により血圧管理ができることがその理由である」と説明している。
同誌の論説著者で、米デューク大学臨床研究医学研究所(ノースカロライナ州)医学部教授のEric Peterson博士は「この方法ではフィードバックが非常に速い。これらのモデルは明らかに有用で、管理方法が改善すれば血圧管理も改善するが、現行の制度への組み入れが問題である」という。同氏、Green氏とも、医療制度の問題が解決するまでは患者が家庭血圧をモニターリングすることを勧めている。(HealthDay News 6月24日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=616845
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