“ロードレイジ(road rage)”と呼ばれる車の運転中に攻撃的になり周囲に迷惑をかける傾向のある親は、自分の子どものスポーツ観戦中にも大声を出し、熱狂しやすいことが、米国の研究で明らかになった。研究者は、ロードレイジを引き起こす引き金の一つである自己防衛(ego defensiveness)が、スポーツ観戦時の“サイドラインレイジ(sideline rage)”の原因にもなるという。
米メリーランド大学公衆衛生学部(カレッジパーク)運動学のJay Goldstein氏は、ワシントンD.C.郊外で子どものサッカー試合を観戦する親の様子を観察した。親は、自我に対する明らかな挑戦を受けたときに腹を立てる傾向が認められた。同氏は「試合中に、自分自身あるいは子供に何か個人的なことが直接的に生じた際に怒りをあらわにしており、これはロードレイジと同一のものであった」と述べている。
また、抑制型(control-oriented)の親は、自身の行動により高い責任を課す自律型(autonomy-oriented)の親に比べて、何かにつけて個人的攻撃と受け止めて爆発しやすいことも明らかになった。ただし、自律型の親でも、自己防衛で腹を立てることがあり、「怒りをよりコントロールできる一方で、一度心理学的な引き金が引かれると、後戻りができなくなる」という。
Goldsgtein氏は、子どものスポーツ観戦中に怒りがこみ上げてきそうになった際の、気持を落ち着かせる方法を下記にしている:
・深呼吸運動によるコントロール:4秒間息を吸い、8秒間で息を吐き出す。
・棒つきキャンディー(lollipop)をなめる。口をふさぎ、子どものために観戦に来ていることを思い起こさせる。
・水に浮かんでいる様子など、リラックスな状況を想像する。
・ヨガ様のストレッチ運動をする。
・怒りの感情を、「これは子どもの試合で、自分のものではない」「ミスは学ぶためのチャンス」などの道理をわきまえた考えに置き換える。
・頭に浮かんだ言葉をそのまま口にしない。10秒数えて、可能性のある回答を考える。
・ゲームを観戦できなかったときは、子どもには試合の勝ち負けではなく、プレーの内容についてまずに聞く。
・子どもの努力を誉め、それから結果についてコメントする。
・怒りの感情を取り除くためには、とげとげしい内容や皮肉混じりのユーモアではなく、害のないユーモアを用いる。
研究結果は、医学誌「Applied Social Psychology(応用社会心理学)」6月号に掲載された。(HealthDay News 7月7日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=617141
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