2006年、当時17歳だった米オクラホマ州のHarrison Neal君は、他人の処方薬と市販の風邪薬を故意に服用後、「薬物併用による急性毒性反応」のため死亡した。Neal君は処方薬中毒であり、家族の支えを受けて中毒を克服しようとしていた。
父親のGary Neal氏は、若者からの催眠性薬剤の追放を目指す会である“Partnership for a Drug-Free America(PDFA)”のウェブサイト「NotInMyHouse.com」立ち上げのため米ニューヨークで開かれた集会で、この体験談を披露した。製薬会社アボット社が支援するこの新しいサイトは、10代の若者の処方薬中毒について一般の理解を深めるためのもの。米国では毎日2,500人の10代の若者が、気分を高揚させるため鎮痛薬や鎮静薬、精神安定薬、興奮薬などの処方薬に手をつけるという。
同集会に参加した米サウスカロライナ医科大学(MUSC)女性研究センター(チャールストン)のKathleen Brady博士は、2007年にPDFAが13~18歳の若者1,000人と保護者600人を対象に実施した米国家族の姿勢と行動に関する全国調査に言及した。
それによると、処方箋は不要だが薬剤師から直接買う必要のあるBTC(behind-the-counter)薬の使用経験のある若者の半数以上が、処方薬は“ストリート・ドラッグ”より安全と考え、多数が処方薬を時折使用しても問題ないと考えていた。使用者の50%は友人や家族など身近な人から処方薬を入手しており、主な使用理由はパーティ、興味本位、リラックスであった。
また、保護者の4分の1以上が自身の処方薬を子どもに与えてもよいと考えていた。Brady氏は「処方薬は、特にアルコールや別の薬物と併用した場合には有害になりうる。10代の若者が薬棚に手を伸ばすのは簡単だが、逆に、その監視を行えば一般人でもこの問題に大きな影響を与えられる」という。
米ホワイトハウス国家薬物取締政策の若者向け非薬物メディアキャンペーンでは、1) 家庭での薬物管理を徹底する、2) 薬を誰かに分けない、使用方法、投与量を守るなど、子どもの薬物使用について明確なルールを設定する、3) 家族が決められたルールに従う、4) 未使用の古い薬は捨てることを勧めている。(HealthDay News 7月10日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=617023
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