米国神経学会(AAN)の新しいガイドラン(指針)によると、めまい(vertigo)の最も効果的な治療法は、極めて容易かつ迅速な手技(maneuver)であるという。同ガイドラインによると、良性発作性頭位めまい症(BPPV:めまいの一般的な原因となる内耳障害)の多くのケースでは、患者がベッドやテーブルの上に座っている間に、医師または療法士(セラピスト)が施す、簡便な一連の頭や体の運動パフォーマンス(動態)で治療できるとしている。
めまい治療に用いられる手技はいくつかある。ガイドラインによると、浮遊耳石置換法(Canalith repositioning procedure:エプリー法とも呼ばれる)は、すべての年齢層の患者に対して安全で効果的な手技だという。また、頭を4つの位置(position)に連続して変換させるセモン法も効果的な治療法とされている。
BPPVは、炭酸カルシウムの結晶が遊離して、内耳の後半規管(三半規管の一部)を浮遊することが原因と考えられている。ガイドラインで推奨される手技は、結晶を後半規管から外へ出し、それらを吸収する耳内の他の位置へ移動させる方法。ガイドラインの著者で、米アリゾナ大学医学部Barrowバロー神経学研究所(フェニックス)のTerry D. Fife博士らは、手技後は、直立して眠る必要性や頸椎カラーを装着しなければならないといった特別な制限もないという。
Fife氏らは、患者が家庭で安全かつ効果的にこの手技を行えるかどうかを検討。同氏は「患者自身が家庭で行うことによるリスクはわずかなようだが、医師あるいはセラピストが行う手技と同等の効果が得られるという十分な証拠は得られなかった」と述べている。新しいガイドラインは、医学誌「Neurology(神経学)」5月27日号に掲載された。(HealthDay News 5月27日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=615812
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