ポリアルキルイミド(polyalkylimide)という皮膚充填(てん)剤が、処置から数カ月後に、稀ではあるが時に重篤な免疫関連の副作用を引き起こすことが、スペインの研究で示された。ポリアルキルイミドは、ゲルと水で構成されており、唇や頬、額、また、鼻と口の間のしわ(鼻唇溝、いわゆる「ほうれい線」)に対して美容目的で使用される。
バルセロナ自治大学Vall d'Hebron大学病院のJaume Alijotas-Reig博士らは、ポリアルキルイミド注入から12カ月以上経過後、副作用を発症した患者25人を調べた。副作用には、注入個所付近の腫れ、硬化、むくみ、圧痛を伴う結節の形成(皮膚損傷)などに加え、発熱や関節炎などの全身性症状や、目の乾燥(ドライアイ)や口の乾燥(ドライマウス)などもあった。
Alijotas-Reig博士は「患者のうち8人は以前に別の充填剤を注入していた。圧痛を伴う炎症性の結節が24人に認められ、全身性症状、もしくは遠位の症状は6例、検査所見の異常は20例あった。平均21.3カ月の追跡調査後、11人の患者で有害作用は消滅したが、10人には再発が認められた」と述べている。
「ポリアルキルイミド注入に関する初期研究は、顕著な生体不適合はないとしていたが、最近の証拠はそれを否定しており、完全に安全とはいえない」と同氏は警告している。また、こうした後発の副作用に関する正確な発生率は不明だとし、「医師は、コラーゲン、ポリアクリルアミド、ポリ乳酸、メタクリル樹脂と同様に、ポリアルキルイミドでもあとから副作用が起こりうることを認識すべき」と述べている。この知見は、医学誌「Archives of Dermatology(皮膚科学)」5月号に掲載された。(HealthDay News 5月19日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=615608
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