路上販売の安い手作りイヤリングは、財布には優しいが、耳や皮膚には良くないようだ。米サンフランシスコの地元店舗や路上で販売されている、50ドル(約5100円)未満のイヤリングはニッケルを含有しており、それが原因で耳たぶが皮膚炎になり、繰り返し曝露すると治療が困難になることが米国の研究で明らかになった。研究著者は、欧州で行われているニッケル規制が米国には存在せず、そのことが皮膚炎リスクを高めているという。
研究者らは、2007年10月にサンフランシスコの店舗や路上34カ所で277組のイアリングを購入。そのうち85組(30.7%)がニッケル含有検査で陽性だった。最も陽性の割合が高かったのは、市内のマーケットで販売している手作りイヤリングの69%で、チャイナタウンの観光客向け店舗の品では約43%だった。また、40歳未満の女性をターゲットにしたアクセサリー店や衣料品店のイヤリングは24.1%、40歳以上がターゲットの店舗では2%未満だった。
研究著者で米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)皮膚科学教授のHoward I. Maibach氏は「製造国とニッケル含有、また、価格とニッケル含有に相関性は認められなかった」とし、「イヤリングを購入する際に指標となる最低価格を設定することはできなかった」と述べている。
ニッケル感作(sensitization)を避ける一番よい方法はニッケルに曝露しないことだが、難しいこともあり、Maibach氏は、下記のような助言をしている:
・ニッケル非含有や低アレルギー性と表示されたアクセサリーや衣類を探す。
・ニッケルアレルギーが判明している場合には、ステンレス、プラチナ、ゴールドのアクセサリーを身につける。
・発赤やかゆみなど、皮膚炎を引き起こすジュエリー(宝飾品)の使用は止める。
・ニッケルによる皮膚炎を治療するには、ヒドロコルチゾン1%含有の市販のクリームや軟膏を使用する。
・ジュエリーの使用を中止後3~5日経過しても悪化したり、改善しない場合は、皮膚科医の診察を受ける。
研究結果は、米医学誌「Journal of the American Academy of Dermatology(皮膚科学)」6月号に掲載された。(HealthDay News 5月17日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=615508
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