若年性認知症の根本的原因は一般にアルツハイマー病ではなく、多発性硬化症(MS)やハンチントン病、狼瘡(ろうそう、lupus)、HIV感染症などの神経変性疾患や自己免疫疾患であるとの研究結果が、米シカゴで開かれた米国神経学会(AAN)年次集会で報告された。
米国アルツハイマー病協会(AA)の2006年推計では、米国の男女22~64万人が若年性認知症に罹患。同協会では65歳未満で発現した症例を「若年性アルツハイマー病」と定義しているが、今回、米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のBrendan J. Kelley博士らは10万人中12人が45歳未満で認知症を発症することに着目した。
Kelley氏らは、17~45歳で認知症と診断された235人を対象に検討。全例1996~2006年にメイヨークリニックを受診し、認知症と診断される前の認知機能は正常であった。医療記録を分析した結果、成人の認知症のほとんどがアルツハイマー病に関連していたが、45歳未満の患者で同疾患に起因する症例は2%に満たなかった。
アルツハイマー病と誤診されることの多い疾患群である前頭側頭認知症など、アルツハイマー病でない神経変性症状が症例のほぼ3分の1に認められた。MSなどの自己免疫疾患や炎症性疾患は20%超、代謝異常は10%超の症例で認められたが、20%では認知症の原因が不明であった。
Kelley氏は「若年性認知症に関連する他の疾患には、症状のみでなく基礎疾患を標的に治療できるものがある。治療によって患者の認知機能や行動が直接的に改善することが示唆されているため、それらが原因であれば、迅速に特定することを考えるべきである」と述べている。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)デビッド・ゲフェンDavid Geffen医学部アルツハイマー病研究センターのGreg M. Cole氏は、今回の知見を「年齢が低くなるほどアルツハイマー病はまれになることから、中年期前の人に絞れば、アルツハイマー病以外の認知症の原因が見つかる可能性が高まり、さまざまな原因がありうる」と説明している。(HealthDay News 4月15日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=614537
Copyright © 2008 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
歯のインプラント治療は、歯根管(root canal)治療に比べてより多くの継続治療(follow-up treatment)を必要とすることが、米国の研究で明らかにされ、インプラントを検討する前に自然歯(natural teeth)を保存するためのあらゆる努力をすべきであることが示唆された。米アラバマ大学バーミングハム校(UAB)のJames ...
今すぐ、ケータイでアクセス!
健康美容ニュースの全ての記事がケータイで読める様になりました!