現在のところ、男性にとって避妊法は、永久避妊法の精管切除術かコンドーム使用と選択肢は限られている。長年、専門家は他の避妊法が開発されつつあり、選択肢は増えるものと予測していた。しかし、それはいつなのか。専門家らは開発にはまだ時間を要するものの、確実に近づいているとしている。
米ハーバー-カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)メディカルセンター医学教授のRonald Swerdloff博士は、男性避妊法の開発の歩みが遅い理由として、製薬会社が開発に積極的でないことを挙げている。最も大きな問題の一つは、避妊は多くの健康な人を対象とするために、一般的に難しい領域であり、安全性に関する閾値(threshold)が高いこと。
それでも、専門家の意見は、利用可能な時期は近づきつつあるということで一致しており、米国立衛生研究所(NHI)の後援によりシアトルで開かれた「Future of Male Contraception(男性避妊法の将来)」会議では、下記の内容を含むさまざまな男性避妊法がレビューされた:
・ホルモン療法と精巣加温:Swerdloff氏らは、テストステロンなどのホルモン剤を服用し、スパなどで一時的に精巣を温めることで精子が減少することを明らかにした。
・経皮ゲル:Swerdloff氏らは別の研究で、男性140人を対象に、プロゲスチンゲルまたはテストステロンゲル単独、あるいは併用効果を検討。研究を完遂した119人において、併用例で最も精子抑制効果が認められた。
・IVD(Intra Vas Device):精管切除術の代替法で、精管にシリコン栓を挿入する方法。開発元のShepherd Medical Company(ミネソタ州)のJoe Hofmeister氏は「予備期間6カ月のデータでは、60人中90%の運動精子がゼロだった」と報告した。
・ビタミンA拮抗薬:米コロンビア大学の研究者は、精巣のビタミンA受容体に作用し、受精能を低下させるとしで製薬会社が開発を中止した薬剤を研究。動物実験での効果は確認できたが、ヒトで同じ効果が得られるかは不明。
研究者の意見は、こうした手法が成功したとしても、市販の認可にはさらに数年要することで一致した。(HealthDay News 4月12日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608854
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