運動がうつ病や不安の治療に効果があるとするこれまでの研究報告に反する結果が報告された。米USA Today紙によると、7,200人の双子と1,200人の兄弟姉妹を最長11年間追跡調査したオランダの研究で、ある一組の遺伝子が、心の健康と運動行動の双方に影響することが明らかになったという。
研究者らは、精神的に健康な人は、運動を行う傾向も強く、うつ病の原因は環境ではなく、遺伝子が最も影響を及ぼす因子であると結論付けている。Vrije大学(アムステルダム)で運動を専門とする心理学者Eco DeGeus氏は同紙に対し、「運動は人の気分(mood)を改善させないだけでなく、何ら役割を果たさない」と語っている。
しかし、米デューク大学(ノースカロライナ州)メディカルセンター心理学者のJames Blumenthal博士は、運動がうつ病症状に効果があるとする強力な証拠があるという。同氏はUSA Todayに対し、「これまでに、座りがちな生活になると人は抑うつ傾向が強くなり、活動的になるとその症状が改善することを何度も観察してきており、運動と気分との間に関連性がないとは考えられない」と述べている。
研究結果は、ボルティモアで開催された米国心身医学会(American Psychosomatic Society)年次集会で発表された。(HealthDay News 3月17日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=613614
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