静脈瘤(varicose veins)の治療に用いる新しい泡状製剤について、米国での第II相臨床試験で安全性を裏付ける結果が得られた。先天性心疾患をもつ少数の患者を対象とした試験で、微小泡状(マイクロフォーム)製剤Varisolveが、神経、視覚および心臓に変化をもたらさないことが示されたという。
1997年以降、泡状の静脈注射用硬化剤が、クモ状静脈および小静脈瘤の標準的な治療法となっている。これらの泡は、血管壁を損傷して瘢痕化させる刺激剤である硬化剤と空気(room air)を混合して作られる。米ウェイクフォレスト大学バプティストメディカルセンター(ノースカロライナ州)のJohn D. Regan博士によると、Varisolveは二酸化炭素と混合して作られ、ほかの硬化剤に比べて痛みが少ないという。
臨床試験では、心臓に右-左シャント(短路)のある患者28人を対象とした。右-左シャントは通常は無症状の先天性心疾患で、人口の約4分の1にみられる。この疾患のある人に静脈瘤の治療として、泡状製剤を静脈注射すると、バブル(気泡)がシャントを通過して、肺を経由せずに脳動脈や心臓の冠動脈に移行するリスクがあるという。
Varicoseを投与した28人のうち、90%の血液中に微細な気泡が認められたものの、超音波、MRIなどを用いて監視した結果、神経、視覚および心臓に変化の徴候はみられなかった。この研究は、被験者が50人に達するまで継続される予定。
この研究はVarisolveを製造するBTG International社の資金援助により実施されたもので、研究結果は、ワシントンD.C.で開催された米国IVR(インターベンショナル放射線)学会(SIR)の年次集会で発表された。(HealthDay News 3月18日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=613530
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