
禁煙補助薬Chantix(一般名:varenicline、日本国内では未承認)が、焦燥感、抑うつ症状、自殺などの重篤な「神経精神医学的(neuropsychiatric)」副作用をもたらす可能性が米国食品医薬品局(FDA)により報告された。FDAは、同薬剤の製造元であるファイザー社に対し、ラベル等に表示する警告をさらに目立つものにするよう求めると同時に、患者用の「服薬ガイド」を同社と共同で作製中という。
FDAのBob Rappaport博士は「この薬剤が原因とみて間違いないと思われる症例が多数認められており、懸念が高まっている」と述べている。FDAではChantixに関連する自殺行動の事例を491件把握しており、このうち420件が米国で発生している。自殺を遂げたケースは39件で、34件が米国内。ファイザー社によると、これまでに500万人の患者がこの薬剤を利用している。
今回の警告に先立ち、FDAは昨年(2007年)11月20日にChantixの副作用報告について調査を行っているとの声明を出している。当時、ファイザー社は同薬剤と各症状との間に因果関係は認められないとして、症状の一部はニコチン離脱に起因するものではないかとの見解を述べていた。
FDAは、Chantixの使用を開始する前に、精神疾患の病歴について医師に報告するよう勧告している。同薬によって既存の精神疾患が増悪するほか、過去の精神疾患が再発する可能性もある。不安、神経質、緊張、抑うつ症状、異常行動、自殺念慮(ねんりょ)ないし自殺企図などの症状にも注意が必要で、薬剤を中止した後に症状が現れることもあるという。鮮やかで奇妙な夢を見ることや、自動車や機械の運転能力低下の可能性も指摘されている。(HealthDay News 2月1日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=612336
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