
重症喘息患者と非重症喘息患者には重大な差があり、それを知ることで、なぜ重症喘息患者が治療に十分反応しないのかを理解できることが、米国重症喘息研究プログラム(SARP: Severe Asthma Research Program)の研究で明らかになった。
今回の研究は、重症喘息患者287人と軽症・中等症喘息患者382人を対象に実施され、重症患者では、肺での十分な呼気ができないエアートラッピング(air trapping)と呼ばれる現象が多く発生し、また、最大限の治療を施した後にも気道閉塞の残る傾向が高いことが明らかになった。研究者らは、これらの結果は、重症喘息は、通常の喘息とは形の異なる疾患であることを示唆しているという。
研究著者で米ウィスコンシン大学生理学者のRonald Sorkness氏は「重症患者には、何か生理学的な、もしくは罹患した気道において、まったく異なる現象が起きていると考えられる」と述べている。研究結果は、医学誌「Journal of Applied Physiology」2月号に掲載された。
喘息の約90~95%の症例は治療薬でコントロール可能だが、5~10%の重症例は、治療に十分な反応を示さない。こうした重症患者は発作傾向が高く、致死性発作のリスクも高い。喘息による死亡は、米国で毎年約4,200例発生しており、今回研究を行ったSARPは、重症喘息の理解を深め、治療法を向上させるために結成された。(HealthDay News 1月31日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=612143
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