
炭水化物の摂取量が少なければ、動物性脂肪や蛋白(たんぱく)質を多く含む食事を摂っても、女性の2型糖尿病のリスクは上昇しないとの研究結果が、米医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」2月1日号で報告された。一般的には、2型糖尿病予防には低脂肪食、高炭水化物食が奨励されているが、長期的な効果は明らかでない。
米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部を最近卒業し、自ら栄養コンサルティング会社を設立している研究著者のThomas Halton氏は、「看護師健康調査(Nurse's Health Study)」の参加女性8万5,059人を対象に、20年間の追跡調査結果などのデータをもとに低炭水化物食と糖尿病のリスクとの関連性を検討した。
同氏はまず、脂肪、蛋白質、炭水化物の摂取量の比率をもとに、低炭水化物食スコアを算出。高スコアは脂肪や蛋白質の摂取量が多く炭水化物が少ないことを意味するが、スコアが高いほど低炭水化物食に、低いほど低脂肪食に近いことが示された。
研究の結果、より高スコアの女性では糖尿病リスクが増大することはなかった。脂肪や蛋白に関しては、動物性でなく植物性ものを摂取した際のリスクの減少度はわずかであった。低炭水化物食に比べて、低脂肪食の2型糖尿病の予防効果は高くないこと。また、炭水化物の総消費量は2型糖尿病と関連性があり、糖負荷(glycemic load)に対する相対リスクは非常に高かった。
Halton氏は「食事法の奨励内容を変更させるためには、今回の研究結果のみでは不十分だが、2型糖尿病の予防には低脂肪食は低炭水化物に比べて好ましくないことが示唆された。予防効果が期待できる食事法は、野菜をベースにした、植物性脂肪および蛋白質量の高い低炭水化物食であり、炭水化物量のより低いものである」と述べている。
米ニューヨーク大学(ニューヨーク)医学部臨床助教授のStuart Weiss博士は「おそらく今回の研究で示された食事法に従うことがよいことだと思う。問題は、一般的に良いバランスのとれた食事をするということを理解しないまま、極端に走ってしまいがちであること。飽和脂肪と同様、炭水化物も制限すべきであり、過剰摂取は問題を招く」としている。(HealthDay News 2月7日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=612441
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