小児の牛乳や卵アレルギーは、1世代前に比べ持続性があり、離脱が困難になってきていることが、米国の研究で明らかになった。米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)が実施した2件の研究によると、これらのアレルギーは学齢期以降まで残るケースが多い。
以前の研究では、牛乳アレルギーの子どもの75%が3歳までに離脱するとされていたが、牛乳アレルギーの小児約800人を13年以上追跡調査した今回の研究では、4歳までに離脱する子どもはわずか20%で、8歳までが42%、16歳でも79%であることが明らかになった。また、卵アレルギーの小児900人を同期間追跡した調査結果も同様な傾向がみられ、4歳までに離脱する子どもは4%、10歳で37%、16歳でも68%だった。
研究著者で、ジョンズ・ホプキンス小児センターのRobert Wood博士は「悪い知らせだが、小児の牛乳や卵アレルギーの予後は、20年前より悪化しているようだ。罹患する小児数が増加しているだけでなく、離脱事例が減少し、また、離脱したとしても、以前より高年齢になっている」と述べている。
研究結果は、多くの小児科医が長年うすうす感じていた、「近年診断される食品アレルギーは、従来の食品アレルギーに比べ予測不能かつ攻撃的になってきている」ことを追認するものである。Wood博士は「原因は不明だが、われわれは、20年前とは異なる疾患プロセス(過程)に遭遇している」と述べている。研究結果は、医学誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」2007年11/12月号に掲載された。(HealthDay News 12月26日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=611098
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