
恐竜には若年期に急速に成長する時期があり、この急成長が終わりに近づくと、体の大きさが最大に達する前に性的に成熟するという。ヒトをはじめとする中型から大型の哺乳(ほにゅう)類では、成長期が終わる前に生殖が可能になるが、爬虫(はちゅう)類にはこのような現象はみられない。今回の知見から、恐竜は成体期の死亡率が高く、種を存続させるために若年齢での性成熟が必要であったことが示されるという。
研究を実施した米カリフォルニア大学バークレー校教授Kevin Padian氏は、この知見によって恐竜の成長モデルとして爬虫類を用いることはできないことが示されたと述べている。
研究チームの学生Sarah Werning氏およびAndrew H. Lee氏らは、若い雌の恐竜の骨の化石を分析し、髄様骨と呼ばれるカルシウムの豊富な骨組織の層を発見した。髄様骨は、産卵直前に卵殻を作るためのカルシウム源として骨髄腔に貯蔵されるもので、鳥類の雌にも認められる。
髄様骨は性成熟した雌でわずか3~4週間の期間しかみられない。「このような雌の化石を発見できたことは幸運だった。発見するには大量の恐竜の骨を切り刻まなければならなかったかもしれない」とWerning氏は述べている。
報告は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に1月14日掲載された(印刷版は1月15日号に掲載)。(HealthDay News 1月21日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=611868
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