鼻や副鼻腔の慢性症状の治療には、生理食塩水を用いた鼻洗浄が、安全かつ安価で、効果的な手法であることが、米ミシガン大学ヘルスシステム(アナーバー)の研究で明らかになった。研究者らはまた、慢性症状の短期緩和法として通常処方される生理食塩水スプレーに比べ、鼻洗浄のほうが、より効果的だと結論付けている。
今回の研究は、鼻や副鼻腔に慢性症状がある成人121人を対象に、60人を生理食塩水洗浄群、61人を生理食塩水スプレー群に割り付けて8週間治療した。2週間後、4週間後、8週間後とも、洗浄群でより大きな改善が認められた。研究終了後、症状が「頻繁、もしくは常に」発生すると報告したのは、スプレー群の61%に対し、洗浄群では40%だった。
研究著者で同大耳鼻咽喉学臨床助教授のMelissa A. Pynnonen博士は「洗浄群では臨床的に有意な生活の質(QOL)の改善が認められたが、スプレー群ではみられなかった。また、症状の発生頻度は洗浄群ではスプレー群より50%低かった」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Otolaryngology - Head & Neck Surgery」11月号に掲載された。
現在、何千万人もの米国人が鼻や副鼻腔に慢性症状を抱えている。治療法としては、抗生物質、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬などがあるが、「今回の研究結果は、医師は慢性症状のある患者に対して、生理食塩水洗浄を勧めるべきであることを示唆している」とPynnonen氏は述べている。
研究は、副鼻腔洗浄用の生理食塩水を生産するNeilMed Pharmaceuticals社の資金提供を受けている。(HealthDay News 11月23日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=610228
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