
健康のためにウォーキングを始める人は、歩数計(万歩計)を使用すれば歩数の増加だけでなく、血圧降下や体重減少といった効果も得られることが、米医医師会誌「JAMA」11月21日号で報告された。
今回の研究は、米スタンフォード大学(カリフォルニア州)のDena M. Bravata博士らが、2,767人のデータを含む26件の研究を分析したもの。ほとんどが被験者の行動を観察する観察研究であったが、8件は科学的な比較試験であった。
比較試験を分析した結果、歩数計使用者は使用しない人に比べて1日当たりの歩数が2,491歩多く、身体活動の増加が認められた。観察研究では、歩数計使用者の1日当たりの歩数が2,183歩増加していた(2,000歩が約1,600メートルに相当)。
また、歩数計使用者では平均3.8 mmHgの収縮期血圧(最大血圧)低下が認められ、Bravata氏によれば、収縮期血圧が2mmHg低下すると脳卒中による死亡率が10%、血管疾患による死亡率が7%減少するという。さらに、歩数計使用者ではボディ・マス・インデックス(BMI:肥満指数として用いられる)も0.4%(体重約88.5kgの人で約1.1kgに相当)低下していた。
Bravata氏は「歩数計の使用によって、身体活動を増やそうという意欲が高まることが重要であり、座っていることが多い人ほどこのツールが役立つ」としている。同氏は、今回の研究の問題点として、対象に男性が15%しか含まれておらず、平均期間が18週間と短い点を挙げている。
2003年に、身体活動を増加させるツールとして歩数計を使うことを勧める論文を発表した米コロラド大学人間栄養センター(デンバー)所長のJames Hill氏は、「歩数計は身体活動を数字で示してくれるので、それを見て1日の身体活動を管理することができる」と述べ、シンプルかつ安価な歩数計でも十分役立つとしている。(HealthDay News 11月20日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=610202
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