インフルエンザをはじめとする呼吸器系ウイルスを予防するには、薬剤よりも手洗いやマスク着用などの物理的な防御法が有効である可能性が、過去の51研究のレビュー(再調査)で示された。
オーストラリア、ボンドBond大学のChris Del Mar氏らによると、多くの国でインフルエンザの大流行に備えて抗ウイルス薬が備蓄されているが、このような薬剤およびワクチンは大流行を食い止めるのに十分ではないことが多数の証拠により示されているという。一方で、個人や環境面の衛生状態と感染症との関連を示す明確な証拠も存在するものの、これまで包括的な検討はされていなかった。
今回の調査では、呼吸器系ウイルスの動物からヒト、ヒトからヒトへの伝播(でんぱ)を防ぐ措置(隔離、社会的距離の確保、遮断、個人的な予防措置および衛生対策)を、その他の措置または何もしない場合と比較した。ただし、調査対象となった研究には、抗ウイルス薬およびワクチン類については含まれていない。
その結果、手洗いおよびマスク、手袋、ガウンの着用は、呼吸器系ウイルス蔓延(まんえん)の予防にそれぞれ単独で有効であり、すべてを併用すればさらに高い効果が得られることがわかった。併用した場合、抗ウイルス薬よりも高い効果があるとも考えられるという。この研究は、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に11月27日掲載された。(HealthDay News 11月29日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=610363
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