
小児用の咳(せき)止めシロップは、効果が認められないという理由で多くが市場から排除されたが、民間療法(folk remedy)で古くから使われているはちみつに、シロップと同等かそれ以上の効果があることが、米国の研究で明らかになった。
米ペン・ステート大学医学部(ペンシルベニア州)の研究チームは、咳が原因で睡眠が困難な2~18歳の105人を対象に、就寝30分前にソバのはちみつを摂取するグループ、はちみつ風味を人工的に添加したデキストロメトルファン(DM:多くの市販風邪薬に含有される咳止め成分)を摂取するグループ、治療を施さないグループの3群に割り付けて比較調査した。
その結果、はちみつ群は、DM群や無治療群に比較して、夜間の咳の重篤度や頻度が軽減して睡眠を取れたのに対し、DM群の咳が無治療群以上に軽減するものではないことが明らかになった。はちみつ摂取後に、短時間ながら過活動になる子どももいたが、親子とも睡眠を取ることができた。研究チームは、今回はダークハニーを使用したが、他のはちみつの効果は不明だとしている。
同大小児医学臨床研究ディレクターのIan Paul博士は、はちみつは古くから風邪など上気道感染症の症状の治療に用いられてきたが、抗酸化作用や抗菌作用があり、喉(のど)の奥の症状を和らげる効果があると述べている。しかし同時に、乳児ボツリヌス中毒の危険性がわずかながらあることから、1歳未満の乳児には与えないよう忠告。また、ラベルに「はちみつ」含有と記載する咳止めも、人工的に添加したものだとして注意を促している。研究結果は、米医学誌「Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine」12月号に掲載された。
(HealthDay News 12月4日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=610578
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