
米国人の寿命は40年前に比べて延びているが、関節リウマチ(RA)患者では変化のないことが、米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)の研究で明らかになった。関節リウマチは、体が誤って自分の組織を攻撃してしまう慢性の自己免疫疾患で、炎症や関節痛を引き起こし、心臓などの臓器にも影響を与える。米国関節炎財団(AF)によると、米国での関節リウマチの患者数は約210万人。
研究著者で同クリニック医学・疫学教授のSherine E. Gabriel氏らは、ミネソタ州の大規模人口集団を対象に調査を行い、1965~2000年に関節リウマチと診断された男女の死亡率が、それぞれ2.5%と2.4%で横ばいだったことを明らかにした。関節リウマチでない人の同期間の死亡率は、女性では1%から0.20%に、男性では1.2%から0.30%に低下していた。
被験者である関節リウマチ患者の死亡原因の約半数は心血管疾患だったが、今回の研究では、死因となった心疾患の種類は分類していない。ただし、初期の研究では、関節リウマチとうっ血性心不全の強いつながりが確認されている。Gabriel氏は「一般人口集団の寿命を向上させた心血管疾患の治療法が、関節リウマチには有効ではなかった可能性がある」と述べている。
Gabriel氏は、炎症は心血管疾患の危険因子(リスクファクター)とされており、また、関節リウマチは活動性かつ全身性の炎症を伴うことから、患者は心血管疾患の高リスクグループに入ると考えている。研究結果は、米医学誌「Journal of Arthritis & Rheumatism」11月号に掲載された。(HealthDay News 10月29日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=609491
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