長年ファストフードに親しんできた米国人の多くが、お気に入りの「クイックサービス」レストランで食べているものに注意を払うようになってきている。こうした消費者の健康志向と、トランス脂肪酸の食用油の使用禁止やカロリー表示の義務付けといった規制の動向とが、ファストフード産業に変化をもたらそうとしている。
全米レストラン協会(NSA)のSheila Weiss氏によれば、クイックサービス・レストランは健康によい製品を提供しようと努力し、最近では、トランス脂肪酸を使わず、前菜のサラダを増やし、フルーツや低脂肪スキムミルクなど健康によいサイドメニューを選べるように注意を払っている。
マクドナルドでは、1号店ができてから67年を経てついにメニューが改善されようとしており、米国ダイエット(食事療法)協会(ADA)広報担当のDavid Grotto氏は「今、マクドナルドなどのバーガーショップにサラダやフルーツがあるのは、バーガーにヘルシーさを求めていなかった昔とは時代も傾向も変化し、それを求める市場があるからだ」と述べている。
ただし、ヘルシーメニューはあくまでそれ目当ての人向けで、バーガーを食べにくる人が選ぶことはなく、Grotto氏はカロリー表示をしても事態は変わらないだろうと考えている。同氏は、結局のところ食生活の改善の出発点は家庭にあり、親が栄養や運動において模範を示せば、健全な子どもはそれにならい、成人になっても健康に気遣うようになるとしている。
Weiss氏は「国際食品情報協議会(IFIC)が健全な体重維持に必要な1日あたりのカロリーを尋ねたところ、正しく答えた回答者は全体の12%に過ぎなかった」ことを挙げ、消費者はカロリーの意味を理解しているわけではないという。
同氏は、消費者が本当に望んでいるのは選択の自由であり、「レストランは消費者が欲しいもの、食べるものを提供するところであり、健康によいものでも売れなければ、そのメニューはなくなってしまうだろう」と述べている。(HealthDay News 9月17日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608275
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