新たに冠動脈疾患(CAD)と診断された人で、大腸腫瘍あるいは大腸癌(がん)の罹患率が2倍高いことが、中国の研究で明らかになった。研究者らは、心疾患、大腸腫瘍ともに慢性的な炎症反応という機序によって発症すると推測している。
香港大学の研究者らは、血管造影後に冠動脈疾患と診断された206人と、診断されなかった208人に対し大腸内視鏡検査を実施し、対照群として地域住民207人を設定した。大腸癌(半数は早期癌)の罹患率は、冠動脈疾患を認めた被験者では34%、非冠動脈疾患被験者18.8%、一般集団群では20.8%であった。
この研究結果に対し、米国の専門家は、疾患の危険因子(リスクファクター)が双方で極めて類似していると指摘している。
米ユタ大学ハンツマンHuntsman癌研究所のRandall W. Burt博士は「高脂肪食や高蛋白(たんぱく)質食、座り勝ちなライフスタイルなど、冠動脈疾患にとって重要な危険因子が大腸癌(がん)でも重要であることは知られており、今回の研究はその両者を結びつけたにすぎない」という。
米フロリダ大学のCarl J. Pepine博士は「研究結果は、冠動脈疾患が大腸癌を引き起こす、あるいはその逆であることを証明したわけではなく、従来から指摘されている両疾患の関連性を確認したにすぎない。喫煙や糖尿病を含めたひと塊の状況が双方の疾患の根底にある」と述べている。研究結果は、米医師会誌「J AMA」9月26日号に掲載された。(HealthDay News 9月25日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608539
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