出産を経験した女性では、胎児の細胞が母体に移行し、それが防御となって母親の乳癌(がん)リスクを低くする可能性があることを、米国の研究グループが報告した。
今回の研究は、米ワシントン大学およびフレッド・ハッチンソンFred Hutchinson癌研究センター(シアトル)の研究チームが、乳癌と診断されたことのある女性35人と乳癌にかかったことのない女性47人を対象に実施したもの。非乳癌群では約43%の血液中に子どものDNAが認められたのに対して、乳癌群では14%しか認められなかったと、AFP通信は報じている。
研究を率いたV. K. Gadi氏は、胎児の細胞が母体に入り、乳癌の前癌細胞を認識し、癌になる前に死滅させるとの仮説を立てている。「胎児の細胞は生涯にわたり母親の体内に存在し続け、癌の予防を助ける」という。この研究は、医学誌「Cancer Research」10月号に掲載された。(HealthDay News 10月3日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608819
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