女性のヒップ(でん部)の大きさと形がその娘の乳癌(がん)リスクに影響を及ぼすという国際的研究が報告された。米オレゴン健康科学大学、英国およびフィンランドの研究者らのチームが、フィンランド人女性6,370人を対象に研究を行った結果、乳癌の発症率は、ヒップの幅が広い母親を持つ女性では約3倍、ヒップの幅が広く1子以上の出産経験のあった母親から生まれた女性では約7倍高いことが判明した。
母親の稜間(りょうかん)径(骨盤の最大幅で、左右の腸骨稜両端の最大距離)が30cmを超える女性は乳癌を発現する傾向が強く、骨盤の腸骨稜が丸い場合も乳癌のリスクが上昇した。また、骨盤の前部分の幅よりも稜間径が3cm以上大きい女性の娘の乳癌リスクは2.5倍高かった。研究は、米医学誌「American Journal of Human Biology」10月5日オンライン版に掲載された。
研究者らは、この知見について「幅広い丸みのあるヒップは思春期に多量の性ホルモンが存在することを示し、これが思春期以降も持続して、妊娠初期に娘(胎児)の乳房発達に有害に作用するという仮説を支持するものだ」と述べ、乳癌リスクは、成長中の胎児の乳房組織が母親の血液循環性ホルモンに曝露される妊娠第1トリメスター(1~12週)から増大し始めるという。
また、今回の研究の結果、乳癌が発現した娘の母親の身長は他の母親と同じであることが判明し、母親の小児期の栄養状態が同様であったことが示された。研究者らは「これは小児期全体の良好な栄養状態が次世代の乳癌と関連しているわけではないが、栄養状態を反映する思春期の急成長はその娘の乳癌リスクと強く関連していることを示唆すものだ」としている。(HealthDay News 10月8日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608955
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