ニコチンパッチおよびトウガラシ由来のカプサイシンが、ともに外科手術後の痛みを軽減させるのに有効であることが2つの研究で示され、米サンフランシスコで開催された米国麻酔学会(ASA)年次集会で発表された。いずれも重大な副作用は認められていないという。
第1の研究では、前立腺切除術を受けた非喫煙男性90人に、麻酔および手術の前に7mgニコチンパッチまたはニコチンを含まないパッチのどちらかを貼付。ニコチンパッチ群は、術後24時間に自己投与したモルヒネ量がプラセボ(偽薬)群よりも少なく、痛みの程度は両群とも同程度の評価だった。
ニコチンパッチ群で吐き気の増大はみられたが、モルヒネのように眠気を催す副作用は認められず、吐き気は積極的な予防措置で対処できると、研究を率いた米デューク大学メディカルセンター(ノースカロライナ州)のAshref Habib博士は述べている。薬剤による吐き気予防のほか、長時間放出型パッチや低用量パッチを用いる方法もあるという。
ニコチンパッチは禁煙補助薬として認可されているが、過去の研究でも痛みを軽減する効果が示されている。しかし米ハワード・ヒューズ医療研究所(HHMI、メリーランド州)のEdwin W. McClesky氏は、この研究は術後の痛みが対象で、慢性疼痛への効果はわからないと指摘。また、ニコチン受容体は中枢神経と末梢神経の両方に存在するため、ニコチンが術後の痛みを緩和するメカニズムは不明で、ニコチンの依存性にも懸念を示している。Habib氏は、短期間の使用であれば依存性はなく、今後は喫煙者、女性などさまざまな集団で異なる用量での研究を実施すると述べている。
第2の研究は、デンマークの研究グループによるもので、男性約20人に対し、ヘルニアの手術中に精製カプサイシン(トウガラシから生成した無色無臭の物質)1,000μg(マイクログラム)を創部に直接投与し、プラセボを投与した20人と比較した。カプサイシン群は、術後3日間の痛みが有意に少なかったという。
研究を行ったジュリアナ・マリーJuliana MarieセンターのEskve Aasvang博士は、カプサイシンが痛みをつかさどるC神経線維の阻害薬として極めて有望だと述べている。カプサイシンの軟膏は帯状疱疹での痛み治療に用いられているが、経口投与による慢性疼痛への効果はまだ裏付けがない。
米ハーバード大学医学部のグループによる別の研究では、カプサイシンとリドカイン誘導体QX-314の併用でラットでの痛み軽減が示され、いずれは麻酔なしでの歯科治療に応用できる可能性もあるとのこと。(HealthDay News 10月15日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=609108
Copyright © 2007 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
歯のインプラント治療は、歯根管(root canal)治療に比べてより多くの継続治療(follow-up treatment)を必要とすることが、米国の研究で明らかにされ、インプラントを検討する前に自然歯(natural teeth)を保存するためのあらゆる努力をすべきであることが示唆された。米アラバマ大学バーミングハム校(UAB)のJames ...
今すぐ、ケータイでアクセス!
健康美容ニュースの全ての記事がケータイで読める様になりました!