高血圧の女性は、至適(適正)血圧の女性に比較し、2型糖尿病の発症リスクが3倍高いことが、米国の研究で明らかになった。研究者らは、高血圧と糖尿病リスクの関連性は、糖尿病や心疾患罹患のオッズ比を高める独立した因子であるとしている。
米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)などの研究者らは、女性の医療従事者3万8,000人の健康を10年以上追跡調査した。糖尿病あるいは心血管疾患に罹患していない女性を対象に、被験者を研究開始時に、至適血圧(収縮期血圧120mm/Hg未満、拡張期血圧75mm/Hg未満)、正常血圧(同120-129、75-84mm/Hg)、正常高値血圧(同130-139、85-89mm/Hg)、高血圧(同140、90mm/Hg以上)さらに/または高血圧の病歴や治療歴がある、の4群に分類した。
10年後、高血圧群の女性の9.4%が2型糖尿病を発症したが、正常高値血圧群は5.7%、正常血圧群は2.9%、至適血圧群は1.4%だった。年齢、喫煙、アルコール消費、ボディ・マス・インデックス(BMI:肥満指数)、運動、糖尿病の家族歴などの因子で調整した後も、高血圧の女性は、至適血圧の女性よりも糖尿病リスクが3倍高かった。
研究著者のDavid Conen博士らは「肥満と2型糖尿病との関連性はすでに知られているが、高血圧と2型糖尿病に関しては、女性の体重(正常、過体重、肥満)に関係なく統計学的に関連性のあることが明らかになった」と述べている。
同氏は高血圧と糖尿病の関連性の機序については「血管の内腔を覆う内皮細胞の生化学過程が阻害される内皮機能不全が考えられる」と指摘。さらに「内皮機能不全の進行は血圧と血糖の双方を悪化させる可能性があり、このことは血圧と血糖がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の要因であることと整合する」と述べている。研究結果は「European Heart Journal」10月9日に掲載された。(HealthDay News 10月10日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608976
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