女性の7人に1人が妊娠前後または妊娠中にうつ病を経験しているとの研究結果が、米医学誌「American Journal of Psychiatry」10月号で報告された。うつ病は本人だけでなく、乳児、家族全体に大きな被害をもたらす可能性があるという。
米国疾病管理予防センター(CDC)のPatricia Dietz氏らは、HMO(健康保険維持機構)のカイザーパーマネンテKaiser Permanente(カリフォルニア州)の資金提供を受け、1998~2001年に出産した女性4,398人のデータを検討した。その結果、8.7%の女性が妊娠前9カ月間に、6.9%が妊娠中に、10.4%が産後9カ月間にうつ病を経験していることが判明。約15.4%の女性が3つの期間のうち1期間以上うつ病を経験していた。
産後期にうつ病があった女性の約75%では妊娠前にも症状があり、妊娠前に症状があった女性の50%以上は妊娠中も症状があった。また、妊娠前後、妊娠中にうつ病と診断された女性の93.4%は、精神衛生(メンタルヘルス)専門家を受診するか抗うつ薬を使用。さらに、うつ病女性の75%が抗うつ薬を使用していた(妊娠前77%、妊娠中67%、産後期82%)。
Dietz氏は、妊娠時に抑うつ症状を示す女性が多いという認識を、妊婦管理を行う者が持つことが非常に重要だと述べ、うつ病の徴候がある女性は医師にそれを報告すべきだが、報告しなくても医師側から尋ねるべきだという。また、患者には抗うつ薬投与を開始する前にリスクと便益について医師と話し合うことを勧めている。
米エール大学(コネチカット州)医学部予防研究センター長のDavid L. Katz博士は、妊娠期のうつ病には「ホルモンの変化や心理的な適応など妊娠が原因となるもの、妊娠に伴うモニタリングで明らかとなったがそうでなければ見過ごされるもの、あるいはその両方の因子が作用していると考えられる」と述べ、効率的なスクリーニングを行い、まずはうつ病を発見することが重要だとしている。
新生児の健康を研究するチャリティー団体「March of Dimes」に」よれば、うつ病の女性は2週間以上にわたって寂しさや「落ち込み」を感じる。それ以外の症状としては、睡眠障害や睡眠過多、興味の喪失、罪責感、気力の喪失、集中力の低下、食欲の変化、不穏、激越または精神運動制止、自殺念慮などがある。(HealthDay News 9月28日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=608673
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