産後の母親にストレスをもたらす影響度が、新生児を抱く左右の腕の違いにより異なることが英国の研究で示された。ほとんどの母親は、産後数週間~数カ月間はある程度のストレスを感じているが、赤ちゃんの抱き方をみることで、ストレスへの対処が困難になり、うつ病になるか否かがわかるという。従来の研究では、大部分の母親が、左利きでなくても赤ちゃんを左腕で抱きかかえることが明らかになっている。
英ダーラム(Durham)大学の研究者らは、出産直後の母親の10%が産後うつ病に罹患することから、事前に危険信号を明らかにできれば、精神的な問題を抱える母親を特定する手助けになるとしている。産後うつ病は、乳児の精神および感情面での悪影響をもたらす。
今回の研究は、出産後の母親および平均年齢が生後7カ月の乳児79組を対象とした。母親に赤ちゃんを抱き上げて腕に抱くよう指示し、精神状況に関する調査票に記入してもらった。その結果、ストレスやうつ病の徴候のない母親の86%は左腕で赤ちゃんを抱いていたが、ストレス高値を示した母親の32%は右腕で抱いていた。
研究著者で、同大講師のNadja Reissland博士は「ストレスをもつ母親は、赤ちゃんにはごく当たり前な泣くことを、聞き分けがない行為と捉えたり、子どものせいで自分が望む生き方ができないと思ってしまったりする。こうした感情は、母子関係や家族全体に重大な影響を与え、これがうつ病に進展すれば、状況はさらに悪化する」と述べている。
研究結果は、医学誌「Journal of Child Psychology and Psychiatry」オンライン8月号に掲載された。(HealthDay News 8月29日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=607736
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