子供が乳糖(ラクトース)不耐症であれば、親は牛乳や他の乳製品を与えるのをためらいがちにならざるを得ない。しかし、先ごろ改訂された米国小児科学会(AAP)の新しいガイドラインでは、親に対し子供に乳製品を摂取させるのをあきらめないよう強く求めている。その理由として、乳製品に含まれるカルシウムは骨ミネラルの健康に重要な成分であり、その他の栄養素も小児や10代の若者の成長に不可欠であることを指摘している。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)小児医学教授で、同ガイドライン作成メンバーの一員であるMelvin Heyman博士は、米国の小児の20~30%が「ある程度の乳糖不耐症」と推測する。しかし、牛乳蛋白(たんぱく)質不耐と乳糖不耐を混同する親が多く、かなり混乱が生じている。牛乳に含まれる蛋白質にアレルギーである場合、深刻な状況につながるケースもあるが、罹患率は米国小児の3~5%であり、牛乳の糖分である乳糖に対する不耐症のほうががより一般的である。
最近では、たとえ乳糖に過敏であったとしても、ある種の乳製品は摂取できると考えられている。子供に十分な量のカルシウムを摂取させるために、Heyman博士は親に対し、子供が牛乳を飲んで腹痛を訴えるならば、乳糖が比較的少ないヨーグルトやチーズを与えることを勧める。また、牛乳でも少量であれば腹痛を起こさずに摂取できることもあるという。
乳糖不耐が疑われる場合、小児科医は子供に乳製品を2週間与えないよう指示するが、それで症状が治まるなら、ほぼ確実に乳糖不耐症だといえる。またHeyman博士は、子供に与える乳製品を選ぶ際にカルシウム含有量を確認するようを勧めており、「理想的には、1食分あたり250~300mgと牛乳とほぼ同量が望ましい」と述べている。(HealthDay News 7月23日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603300
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