たばこに使用される599種類の添加物のうち100種類以上は有害である可能性のあることが、新しい研究によって明らかにされた。たばこの成分については企業秘密であり、1994年に公表された添加物リストのうち、現在いくつ使用されているのか、実態を知ることはできない。
今回、米カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)精神科医のMichael Rabinoff博士らがこの添加物リストを検討し、その結果、100種類以上が受動喫煙など環境的なたばこ煙を目立たなくするものや、ニコチン摂取を増大させるか維持するものであり、たばこへの依存性を高め、喫煙習慣に伴う症状や疾患を隠してしまう可能性のあることが判明した。
有害と思われる添加物にはチョコレートやカカオといった、たばこ煙を肺に浸透しやすくする化学物質を含むものや、喫煙者の咳(せき)を抑制する鎮静作用を持つ添加物も含まれていた。Rabinoff氏は、すべての添加物の使用目的を正確に把握しているわけではなく、たばこ会社の義務を明らかにし、その思惑を解析調査することが課題と述べている。
大手たばこ会社であるフィリップモリス社は、たばこの成分については連邦政府に報告しており、データに基づく科学的判断によるもので、喫煙の有害性を増大させるものは使用していないと主張している。同社は「成分はたばこに独自の特徴を加えるもので、自社ブランド独自の風味、味、香りを与えるもの。加工のためや湿潤剤として使用することもある。自社製品独自の味は競争戦略上、非常に重要だ」という。
米オレゴン健康科学大学教授のJames Pankow氏は「たばこは単にタバコの葉を紙で包んだものではなく、製造業者が煙や味を操作し、作り上げられたもので、添加物は一見無害にみえるものでも他の化合物と結合することで有害になることがある」と述べ、一般の人々がその添加物に気づいていないことを憂慮(ゆうりょ)している。
この研究結果は、米医学誌「American Journal of Public Health」のオンライン版ではすでに公表されており、同誌9月号にも掲載予定。米国連邦議会では、たばこ製品を米国食品医薬品局(FDA)の規制対象にするかどうかを検討中である。(HealthDay News 8月3日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=606934
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