脂質(コレステロール)低下薬であるスタチンを服用している患者は、一般的に食生活も健全であることが、新しい研究によって明らかにされた。アトルバスタチン(商品名:リピトール)やプラバスタチン(同:メバロチン)、シンバスタチン(同:リポバス)などのスタチン系薬剤を服用すれば心疾患が予防できると考えて、患者がこれらの薬剤を何でも好きなものを食べられる許可証のように思っていると信じている医師は多い。
今回の研究を実施した米マウントサイナイMount Sinai医科大学(ニューヨーク)のDevin Mann博士らも、スタチンを服用している患者は食事にさほど気を配らなくなり脂肪摂取量が増加すると予測し、心疾患予防のためスタチンを使用している71人を対象に、薬剤使用開始時、3、6カ月後に患者に対してインタビュー調査を行った。
その結果、食事に含まれる飽和脂肪の量に有意な変化は認められないことが判明した。Mann氏はこの結果に驚きつつも、「医師は薬物療法開始後も、ダイエットなど患者のライフスタイルを変える指導をあきらめるべきではない。実はこれらは同時に作用する」と述べている。同氏は、患者も医師に薬剤やライフスタイルについて自分の意見を述べ、患者と医師が同じ観点から決定を下すことを勧めている。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心臓学教授のGregg C. Fonarow博士も「脂質レベルを健全なものにし、それを維持することは、心血管イベントや早期死亡を予防する上うで必須だが、そのために食事療法と脂質低下薬の両方を必要とする患者は多い」と述べ、スタチン投与開始後も食生活の習慣に有意な変化はみられないという今回の研究結果に、医師や医療従事者は安堵(あんど)すべきだとしている。この知見は米医学誌「Mayo Clinic Proceedings」8月号に掲載されている。(HealthDay News 8月16日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=607030
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