オンラインのロールプレイングゲーム(RPG)が、鳥インフルエンザなどの伝染性疾患が現実世界でどのように拡大していくかを知る手がかりになる可能性があるという。
英医学誌「The Lancet Infectious Diseases」9月号に掲載された報告によると、人気オンラインRPG「World of Warcraft」の仮想キャラクターの間で、かつてプログラミングエラーにより伝染性の強い疾患(「Corrupted Blood」)が流行した。ゲームを開発したメーカーが隔離などの措置を試みたものの、感染性が高かったことや、ゲーム世界の一区画を効果的に封鎖できなかったこと、プレーヤーが措置に従わなかったことなど、さまざまな要因のため奏功せず、結局はゲームをリセットするほかなかったという。
研究を実施した米タフツ大学(ボストン)のNina Fefferman氏とEric Lofgran氏は、伝染性疾患の流行のモデルとなるよう設計されたコンピュータープログラムは重要な研究ツールとなるが、オンラインゲームのプレーヤーが見せるような予測できない経済行為や社会的行動が欠けていると指摘している。
疾患の流行を、ゲーム世界の他の因子と密接に統合させて設計すれば、現実世界での人間の疾患に対する反応に相似する現象を観察することができると思われるという。ゲームを実験の枠組みとして利用することが、社会集団での伝染性疾患の複雑な疫学を理解する手がかりとなると、Fefferman氏らは述べている。(HealthDay News 8月21日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=607480
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