乳児の言語学習能力を促進するとされるDVDやビデオは、実際には言語発達を妨害する可能性のあることが、米医学誌「Journal of Pediatrics」8月8日オンライン版掲載の研究で明らかにされた。
乳児や幼児のいる1,000家族以上を対象に行った今回の研究では、生後8~16カ月で、赤ちゃん用DVD/ビデオを視聴する乳児は、視聴しない乳児に比較して、理解できる言葉が視聴1時間ごとに平均6~8語少ないことが明らかになった。しかし生後17~24カ月の幼児では、効果と悪影響のどちらも認められなかった。
共著者で米ワシントン大学(シアトル)学習&脳科学研究所のAndrew Meltzoff氏は「乳児が集中できるわずかな時間をDVDやテレビの前に座っていても、 “親語(parentese: 子どもに対して使う旋律のある言葉)”で語りかける人に代わって、同様な言語経験を積むことはできない。親たちは、子どもが言語を習得できるよう、話し方、視線、社会的シグナルを無意識に調節している。DVDやテレビでは、温もりのある人との係わり合いにとって代わることはできない」と述べている。
筆頭著者で同大学医療サービス准教授のFrederick Zimmerman氏は「今回の研究はDVD/ビデオが有害だという明確な証拠を提示したわけではないが、安全を期して、子どもの視聴時間を限るに越したことはない」と述べるとともに、「小児の認知能力発達に対するDVD/ビデオによる長期的影響を検討するさらなる研究が必要」としている。(HealthDay News 8月7日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=607091
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