骨癌(がん)や骨粗鬆(しょう)症の治療に用いられるビスホスフォネート製剤と重篤な顎(がく)骨障害に関連性のあることが、米国の研究で明らかになった。従来の研究で、静脈注射(静注)投与の同製剤と顎や顔の骨壊死との関連性が認められている。ビスホスフォネートは、癌関連の骨病変、高カルシウム血症、骨密度の低下に対して用いられる。
今回の研究で、米University of Texas Medical Branch(ガルベストン)の研究者らは、サーベイランス、疫学、最終結果登録データの中から、静注ビスホスフォネート(パミドロネート「アレディア」あるいはゾレドロン酸水和物「ゾメタ」)治療を受けた癌患者約1万4,000人と、受けなかった患者約2万8,000人を同定。治療開始6年後、同製剤治療を受けた患者の5.5%が顔骨や顎骨の手術を施行、または顎骨に炎症が認められたのに対し、受けなかった人では0.3%だった。
研究者は「重篤な骨粗鬆患者における静注ビスホスフォネート治療が増加していることを考慮すれば、この治療を受ける患者は、それが確立された、あるいは新規の処方であっても、顎骨の骨壊死の指標となる顔骨の有害事象の注意深い追跡観察を受けることが重要」と述べている。
研究結果は、米医学誌「Journal of the National Cancer Institute」6月26日オンライン版に掲載されたが、データベースからは、ビスホスフォネートが骨障害の原因となったのか、同製剤を使用した患者に以前から骨障害の素因があったのかは断定できていない。(HealthDay News 6月26日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=605893
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