アレルギーの病歴があるなど、人によってはパーマネントメイクアップによって外観を損なう重篤な健康被害が生じることが、新しい研究で示唆された。パーマネントメイクアップはアイライナーや口紅など化粧品の代わりに入れる入れ墨の一種で、米国マイクロピグメンテーションアカデミー(AAM)によれば、通常の入れ墨と同様、真皮層と呼ばれる皮膚深部に色素を注入する。
今回の研究は、現在ロベルトコッホRobert Koch研究所(ドイツ、ベルリン)の疫学者で、研究当時、米国疾病予防管理センター(CDC)に所属していたMasja Straetemans氏を中心に、米国食品医薬品局(FDA)とCDCが実施したもの。FDAは、1998~2003年に5件であった有害事象(イベント)報告が2003年以降、150件に急増したことから今回の研究に踏み切った。
問題があったと報告した92人を対象に聞き取り調査を行った結果、最も多い有害反応は圧痛、腫脹、かゆみ、隆起であることが判明した。これは体が色素を異物とみなして慢性炎症反応が生じたもので、その部位は赤く腫れて隆起した瘢痕のようになる。対象者の74%にアレルギーの病歴があり、アレルギーがある人は治癒するまでに平均2倍の時間がかかった。また、68%には聞き取り調査時にも反応がみられ、症状は5.5カ月から3年間持続していた。
ただし、今回みられた有害反応はほとんどが1種類のインク製品によるもので、92人中89人がそのインクを使用していた。この製品ラインは、2004年9月、製造業者のPremier Products社(米テキサス州アーリントン)によって回収された。残り3例では使用したインクに関するデータがなかった。
米マウントサイナイMount Sinai・メディカルセンター(ニューヨーク市)皮膚外科部長のEllen Marmur博士は、対象者のほとんどにアレルギーの病歴があったにもかかわらず、どういう人に反応が生じるのか予測は難しいと述べ、施術を受ける前にインクの成分表を入手して皮膚科医に相談することを勧めている。
また、施術結果に満足できず高額な除去手術を行うリスクや除去できないリスク、肝炎などの重篤な感染のリスクがあることを指摘し、施術を受ける人は「最悪のシナリオを知っておくことが肝要だ」と警告している。(HealthDay News 6月27日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=605955
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