大多数の日焼け止めが、有害な紫外線からの保護を約束するわけではないことが、新しい研究によって明らかにされた。今回の試験を実施した米国環境ワーキンググループ(EWG)のRichard Wiles氏によれば、日焼け止めの安全性および有効性に関する試験はこれが初めてだという。
米国では毎年100万人が新たに皮膚癌(がん)と診断されており、その原因である紫外線(UV)のうち、特に問題となるのはUVAとUVBであるが、UVAについてはまだ最終的な測定方法が認定されていない。EWGでは、今回、780の有名ブランドのSPF(sun protection factor: 太陽光防護指数)15以上の日焼け止めの安全性と有効性を調べるために、400件の科学的研究の解析を行った。
その結果、8分の1にはUVAを防ぐ効果がなく、安全かつ有効なものは16%のみであることが判明した。また、有害な化学物質の使用や、予防効果が24時間持続するという虚偽の表示のあることも指摘された。 Wiles氏は、日焼け止め用として17の化学物質が米食品医薬品局(FDA)の承認を受けているが、UVAを防ぐ効果があるのはそのうちの4つにすぎないと述べている。
さらに、対象となった日焼け止めの84%は太陽光の有害作用を十分に予防できないという。最も優れているのは、UVAとUVBの両方をカットする広域スペクトルの有効性をもつ酸化亜鉛または酸化チタンを用いた製品で、これらは太陽光に曝されても簡単に分解することなく、長時間有効である。
米国皮膚科アカデミー(AAD)に協力し日焼け止めの認可に関わっている皮膚科医のJames Spencer博士(米フロリダ州セントピーターズバーグ)は、日焼け止めは一般の人が考えるほど完全なものではないが、我々が持つ最良のツールだという。米ニューヨーク大学皮膚科臨床教授のDarrell Rigel博士は「消費者は表示に惑わされることなく、オキシベンゾン、アボベンゾン、パーソル1789、メキソリルなど、UVAとUVBの両方を遮断する化学物質について確認すべきだ」と述べるとともに、太陽光を浴びる場合は日焼け止めを2時間毎に塗り直すことを勧めている。(HealthDay News 7月5日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=605867
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